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【玄関の方角】北玄関はNG?使い勝手や特徴を風水と建築的な視点から解説

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こんにちわ!!ディライトホームコラム編集部です。

今回のコラムテーマは玄関の向く方角に関する内容です。よく、【北玄関は良くない】という話や北東方向にある【鬼門にだけは玄関を持って行ってはいけない】、【玄関を南向きに取りやすい南道路の土地が最高】、【風水ではどの向きの玄関がいいの?】、【裏鬼門は玄関おいて良いの?】など、
【玄関】と【鬼門】、【風水】などにまつわる様々な意見や疑問、想いがうず巻いているのでどうしていいか解らない方が必ずいると思います。そこに一石を投じつつ、少しでもすっきりして前向きな気持ちでプランニングに進むきもちになって頂けたらとの思いで今回は北玄関は実際にどうなのか風水では玄関方向は何が良いとされているのか触れつつ書かせていただきます。

風水的にみて間取り、家相が悪いとその家に住む女性が病気になるとか、夫婦が離婚したのは家相が悪かったからだ、何事か良くないことが起こった時に家相や間取りのせいにする事などもあるかもしれませんね。そういった抽象的な概念を排して、プランニングをしていくことが重要です。
注文住宅でもセミオーダー型の住宅でも間取りやプランを考える際にこの敷地であれば玄関をどこに持ってくるのが良いか、どの方角に向けるべきかと、第一に考えます。

外観パースを組んでみると玄関はある意味ファサード面の主役でもあり、日々の使い勝手や住宅の印象に大きく影響を与えるため、どの方角、または配置にレイアウトすべきか決めるのはプロでも見解が分かれたりします。
そんな玄関位置に関してですが2つのポイント、視点で考えていくと大満足する玄関が作れると思います。
1つめの観点は【使い勝手】、2つめの観点は【風水学】です。

この2つのポイントで今回解説しますのでこのコラムを読めば、使いやすくて、気持ちのいい心地のよい玄関の作り方が解ります。
玄関レイアウト必勝法、最後までお付き合いください。

頼りになるSUUMOさんの参考記事はコチラです。

1 【使い勝手】の良い玄関について考える

そもそも玄関の使い勝手とは?という話になれば、【ドアの開き方が車を止めた位置から入りやすい向きに開く】とか、
【物を入れようとした時に袖壁や、ポーチ壁にぶつかるなどのトラブルが無い】、【玄関を開けた時に外から室内が丸見えにならない】とかの具体的な事が実際の使い勝手なのかもしれませんが、今回は配置・レイアウトによる部分に触れる内容でまずは使い勝手の良い玄関とは?という所に照準を絞っていきたいと思います。
東玄関、南玄関、西玄関、北玄関の4方位だけでなくその中間の、東南玄関、南西玄関、北西玄関、北東玄関にレイアウトされるとどうなのかも気になりますね!

まず最初に、総合的な使い勝手が良くなる玄関の配置計画について解説します。
使い勝手に関しては住む人の生活スタイル、そして建てる土地の形状に依存する部分も大きく影響します。
各玄関の向きごとに長所、短所、メリット、デメリットが生まれ、そしてお施主さんの好みの外観デザインにはまるかが影響するので、
これだという正解はありません。
それぞれの方角についての特徴を理解した上で納得して作っていきましょう。

2 それぞれの方角に向けた場合の玄関の特徴

ケース1 東側にレイアウトした玄関の特徴

玄関が東側に面している場合は、通年で朝日が差し込む玄関になります。特にありがたみを痛感するのは冬場で冬の間は日差しの効果をより感じるはずです。ディライトホームの施工地である福島県は当然雪が降ります。夜に雪がぱらついたとしても、朝日の力は偉大で太陽が出ていればパラついている位の雪は解けてしまいますし、寒い日でも朝日を浴びながら外へ出かけていくカタチになるので気持ちのいい玄関を造りやすくなります。
暑い夏の間も朝日が差し込む時間は比較的穏やかな太陽光なので、南側や西側からのじりじりするような強い光を受けない東向きの玄関は日中が暑い日には涼しい玄関になります。

デメリットをあげるとすれば、ゾーニング的に東側は場所としてはいい位置なので、そこに玄関をレイアウトしてしまうのは勿体なさがあるかもしれません。朝日を取り込める上に南面や西面からの暑い直射日光を避けられる東側のスペースは、リビングやダイニング、和室などの居室にするのに最適な配置環境です。ディライトホームは2階リビングも割と多い設計なんですが、リビングは1Fという固定概念を崩してしまえば玄関も1Fの東側、リビングは2Fの東側というどちらも良い場所にレイアウトすることも可能です。東向きの玄関は、玄関の配置計画としては◎でしょう!土地選びの際に東側が公園になっている土地や、建物などが建たない場所を選ぶと東側が気持ちのいい玄関を造る事が出来る上レイアウトしやすくなります。

ケース2 西側に面するように配置した玄関の特徴

玄関が西側に面している場合は、基本的に強い西日を受けてしまいます。その為、夏場は特に玄関全体がむわっと籠るように暑くなることが増えるかもしれません。ディライトホームの注文住宅であれば、標準仕様として外壁で2重断熱のSTOを標準採用しているので強い断熱性と超高気密な施工で強い西日の影響を抑えることができます。
その他にも、窓からの影響が大きいので西面に持ってくる場合は玄関室に大きな窓は付けないとか、換気システムによる換気容量を増やすなど対応すると良いと思います。一方、冬場は西日が差すので長めに太陽光を取り込むため暖かい玄関になりやすいというメリットもあります。西向きの玄関はまぁ△でしょうか。東や南面などの居心地のいい空間を玄関以外で使えるというメリットもあります。

東面の玄関をレイアウトする為の敷地選びを上に書いていますがあえて西向きの玄関を造ろうとして土地選びする必要はないと思います。

ケース3 南側に面した玄関の特徴

玄関が南側に面していると太陽光がよく当たるようになります。そうすると明るくなるだけでなく、湿気がこもりにくくなり玄関がじめじめとした雰囲気になりにくく玄関内部をカラッっと気持ちよく乾燥させてくれる効果も期待できます。湿度が低いと衛生的な環境にもなります。

靴をたくさん置く空間でもあるので、玄関がじめじめとしていると菌が繁殖して臭くなったりする場合があります。南向きにレイアウトされた玄関はそういう悩みから解放されますね。当然日光を浴びるので植物を置けばよく育ちます。花や植栽に囲まれる玄関を造りたい方にはおすすめです。
一方、レイアウトによってはリビングも南に面すところに持っていくことが多いので、玄関に来客が来た際にリビング内が丸見えになる配置になることもあります。
上手にリビングに目線を通さない設計をするといいかもしれませんね。プライバシーに配慮した設計が求められます。
南面の玄関は、注意したいポイントになるのが駐車場です。
一般的に、玄関と駐車場は位置が近くなるように配置、設計されます。
南向きに玄関がある場合、敷地の接道も南面で駐車場も南面というケースが多いのではないでしょうか。
そうなると夏の日差しをダイレクトに受け、停めている車の車内が猛烈に熱くなる上、車の塗装等の劣化が早まったりします。
南面の駐車場の場合は特にカーポートやガレージを検討してみて下さい。同じように、南道路のケースを考えると、通りにリビングが面する形になり、気持ちよくカーテンを開け放てない場合もあります。そういった際は、2Fリビングにするといいかもしれません。南向きの玄関は〇ですね!

土地選びについて書くと、南に玄関を持っていける敷地は南面に接道している土地の場合が多いので土地にかかるコストが高い傾向にあります。土地に費用・コストが大きくかかると建物にお金がかけられなくなるなどの間接的に問題が起きる場合があるので注意してください。また南面に日照を求めたいのはみんなの共通事項なので、先々で大きな建物が南側に建たないかよく検討をする必要があるかもしれませんね。

北側に面した玄関の特徴

最後になりますが北側に面する玄関は、特に冬場の冷えこみと湿度が気になるかもしれません。
ディライトホームの建物では断熱、気密がハイレベルになっている為、そこまで気にする必要が無いですが、
住宅性能(特に気密)の低い家だと温度が上がりにくく、そうなると湿度が高くなり、カビや結露臭いの問題も出やすくなります。
玄関の近くに駐車場を設けた場合、車に日が当たらないので塗装の劣化等は起きにくいというメリットもありますが、
朝方フロントガラスが凍てついてしまった場合、朝日が当たらないので、出勤前に溶かす工程が増えます。
メリットもあって、東側や南側などの良い場所を居室やリビングで使える点がメリットですね。よく光の入る大きなLDKも実現できそうです。北向きの玄関は総合すると▲(要検討)ですね。

あえて北向きの玄関を造る土地選びなどは西向き同様ありません。

3 風水に照らした際の気を付けるポイント

「風水」で”避けたい”玄関の方角は?

風水学の観点から玄関の方角を考えてみましょう!
そもそも風水というのは科学(化学ではなく自然科学という観点)と統計に基づいた指標と認識してみると解りやすいです。
例えば今回は触れませんが西側にキッチンを配置するのはNGだとか(西日が強く入るので食品が腐りやすくなる)とか、
家の真ん中に階段を持ってくるのはNGとか(階段室に窓を造れなくなるので階段自体が暗くなって危ない)、
北東に水回りを持ってくるのはNGとか(一番じめじめしやすい場所なのでシロアリが入りやすく家の躯体を長持ちさせられなくなる)、
は生活してきた中で物が腐ったり、階段を踏み外したり、シロアリ被害で家がボロボロになったりを繰り返しながら中国4000年の歴史の中で体系立てられたものです。
そこで現代の科学の発展と生活環境の向上、UBの普及によって気にしなくてもいい代表例を3つ書いてみたのですが、
例えばキッチンの方は、生鮮食品を冷蔵庫に入れずに保管する人はいないでしょうから現代では食べ物が腐る心配は少ない、
とか昔は燭台に火を灯して灯りを採っていたところですが現代の階段は照明が付いてるので昇降時は点灯するとか、
UBによって水漏れがなくなりシロアリがそもそも入ってこない環境になったなど、
対応できてしまうものは気にしないでもいいかなと個人的には思います。

たまにお施主さん、御親類の方などが風水や家相をめちゃくちゃ気にする方がいます。
そんな時には上記の3例を参考にあくまで風水は統計と科学の概念がもとになっているよ、
電気も、家電もない時代の産物だよということを伝えて考えてもらう事をお勧めします。
そんな中でも玄関にまつわる代表的なものを書いておきます。

鬼門の「北東」に面する玄関は避ける

風水では北東の玄関は鬼門の位置にあたるので絶対に避けること!これだけは絶対です!!という教えです。
まず何をおいても、風水学において玄関の配置する方角で避けるべきなのは【北東】です。

北東は鬼門の方角に位置しており、鬼(邪気)が入ってくる方角と言われています。
玄関は外部から様々な気(要素)を招き入れる場所と位置付けられている為、悪い気が入らない様に北東の方角は避けるべし、という概念になります。
土地の形状の影響でプラン・間取りをする際に、どうしても玄関を鬼門方角に置かないといけない時は、生命力に溢れる観葉植物を置くなどの対応をしましょう。先ほど科学的な根拠という話がありましたのでどういう意味合いの話かとかみ砕いてみると、北東は一番日陰になりやすい場所で、朝日が差す時間くらいしか日が当たらない場所なので、湿度が高くなりやすい場所です。そのため、玄関が良くない雑菌にまみれていると家全体にその菌を運ぶことになります。そういう観点で北東の玄関レイアウトは避けるべしとされてるのではないかと思います。

また鬼門に関する詳しいコラムもありますのでこちらで読んでみて下さい↓↓

【注文住宅】鬼門とは?家相を何に気を付けたらいいの?【ディライトホーム】

「南西」は裏鬼門に面するので避ける

南西も鬼門同様で裏鬼門の位置に面するので避ける!!鬼門に引き続きこれだけは避けろ!という内容が【裏鬼門】である南西です。
鬼門方向と同様避けたい方角のナンバー2と言っても過言ではないのが南西で、鬼門方向である北東の真逆に位置する方角であるため南西の方角は【裏鬼門】と呼ばれています。鬼門と同じく悪い気が出入りするとされています。
その為、玄関のレイアウトは北東と同様に、南西も避けるべきとされます。
どうしても南西にしか玄関が配置できない場合は裏鬼門も鬼門対策と同様に生命力が強い観葉植物を置いて邪気を払いましょう。
南西は逆に日の指す時間が長くなるため現代程気密が取れていない古代の住宅では熱気が家に籠りやすくなるのを避けるために、
南西を避けるようにと伝わっているのかもしれませんね。

「中央」に玄関があるのは運気が貯まらないので避ける

風水の観点では中央に玄関を配置するといい運気が貯まらないとされているので避けたレイアウトを選択する方が良いとされます。
住宅の中央部分は、いい運気がたまる場所と考えられていて、通常は運気が強い場所です。
その考えで行くと、出入り口である玄関をそこに配置してしまうと、運気がたまらずに外に漏れ出てしまい、良い運気のたまらない家になると言われています。風水の概念として避けるべきとされる理由はそこからきています。
どうしても中央に玄関が来てしまう場合の対策は上述したようにエネルギッシュな植物と、強めの照明になります。
家の中心部分に玄関を配置すると、太陽光が取り込みにくくなり暗くなりがちになります。明るめの照明を設置して玄関を明るくしましょう。そうすれば悪い気が入りにくくなります。
建物の中心の出し方は、建物の四隅より対角線を引き、その交点が中心という考え方です。もし、間取り図があるのならば、チェックしてみましょう!

中央に玄関を配置しなくてはならない土地というものもないですし、そうする為に選ぶ土地という概念もありません。

「風水」で”おすすめ”の玄関の方角

逆に風水の視点で【おすすめの玄関の方角】はどこだと思いますか?
当然どの方角も特徴があり、一長一短ありそうです。使い勝手と風水的観点どちらも抑えつつ紹介します。

東側の玄関は太陽の力を取り入れることができる良い方角

朝日が昇る東の方角は、風水の視点で良い運気が入ってくる、良い方角とされています。上ってくる太陽のエネルギッシュな気が入るので、共に暮らすご家族がずっと元気に暮らせると言われています。
玄関が汚れていたり、物が雑然と置かれていたり、積み上がっているといい運気が入ってこなくなります。玄関を清潔に保っていい気を満たしていきましょう。上でも書かせていただいた通り、東向きの玄関レイアウトは総じて◎です。

「南東」は人間関係が円滑になる

南東はコミュニケーション・人間関係が円滑になるとされている方角
南東は、交際運が高まる方位なので、コミュニケーションと人間関係が円滑になると言われています。
人間関係をよくするのと同時に、人との縁はお金も呼び込むとされていて、金運がアップする方角ともいわれます。
事業を営む経営者の方は、好む方が多いですね。

「南」の方角は社会的な地位が向上する

南の玄関は社会的地位が高まると言われています
最後に南側の方角に玄関を配置した場合は、社会的な成功、名声の高まり、出世運を得られるとされています。
南方向は基本的に一日中太陽が当たります。太陽の気を受けて活き活きとして、華やかな雰囲気が身につくようです。
南の方角も、南東同様金運が一緒にアップするので、商売をしている方は、南~東方向に玄関を作るのがおすすめです。

まとめ

玄関の配置する方角について【使い勝手】と【風水的な方角解説】2つのポイントでそれぞれ特徴、メリットデメリットを解説しました。
参考になったでしょうか?

玄関は必ず毎日使う場所なので、家族目線でも来客目線でも家の顔となる場所です。
どの方角の玄関がよいのかをこのコラムを参考に考えて、あなたの家族に合った玄関、注文住宅を造りましょう。

既に間取りレイアウトを書いてもらったけど、まだどこの会社で建てるか決めきれない、とか
第三者目線での意見を聞きたい、とか
間取りを造ってほしいとか様々プランに関する心配事や困りごとは遠慮せずにおっしゃってください。
意外と、家相や間取りについては見る人や書く人、住む人にとってどうとらえるのかが重要な場合もあります。
家相や間取りについて考える場合はおおらかな気持ちで検討することが最も重要なことかもしれません。

元も子もない話になるかもしれませんが一番大事なのは、住む人が納得して住めることであり、
家を建ててよかったなと実感できる事だと思います。そのためには、鬼門も家相も風水も一要素にしかすぎず、
それだけに注視しすぎることでトータルの満足度が下がってしまうことは折角の家造りを台無しにしてしまい兼ねません。

ある意味、一緒に住まない親御さんや、家相を見てくれる人、風水師、占い師の意見よりも住む人自らの意思や意見が反映されていない家は勿体ないと思います。当然、鬼門や風水は統計学に基づいているものですから無意味ですというわけではありませんが、どうしてもやりたいこととそれら鬼門、風水の概念が衝突する場合はやりたいことを優先することをお勧めします。

また別のコラムで間取りのシュミレーションをしていくために便利なアプリの紹介をさせていただいておりますので、
参考に読んでいただけたらと思います。敷地が決まったら、どんな場所に玄関をレイアウトすると良い家になるか一度実践してみると、
より玄関だけでなく自宅のイメージがつかむことができると思います。

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