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ダイニングとは? 注文住宅におけるダイニングを徹底解説!!これを見ればLDK・DK・LKの違いがよくわかる

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みなさんダイニングって単語を聞くとどんなことをイメージしますか?
一つ同じ屋根の下で生活していつ家族も、その人によって独立したライフスタイルがあり一人一人が同じ時間を過ごしているわけではありません。お子さんであれば平日の日中は学校に行っているし、社会人であれば夜勤もあるかもしれません。そんな一人一人が同じ住宅で過ごしていて、必ず集まる時間があります。それは何でしょうか?
そうです、ダイニングで食事をとる時です。忙しい日々の中でも、家族が同じ食卓をかこみ、顔を合わせて、コミュニケーションをとりあう。住宅の中でも大切な空間といえます。

ダイニングとは

時代の変化とともに形を変えてきたダイニング
食事室を英訳するとダイニング、ダイニングルームなどど言い換えられ、外国でも存在する空間の在り方です。昔の日本の住宅様式を振り返ると、茶の間に食卓を持ってきて食事をする光景がよく見られます。昔のドラマやアニメなんかがいい例ですね!
この生活様式では、食事のタイミングで食卓を設置し、台所で作った料理を運び、そして食べる。食事を終えたら広げた食卓を片付けて寝る準備をするというものでした。国の領土が小さく狭い日本ならではの可変性を持たせたダイニングの在り方です。その後、戦後の住宅不足に対し、住宅の供給を確保するため規格化した住宅の間取りが建築家たちによって提唱されました。その中でも「食寝分離」という考え方を実現した公営住宅が注目され、「51C型」という規格化した間取りが普及しました。食寝分離とは、食べる空間(ダイニング)と寝る空間を別々に計画するという考え方です。さらに時代は進み、多様化の波に対応し現代ではリビング・ダイニング・キッチン(通称LDK)の形が一般的になっているのではないでしょうか?

ダイニングとリビングの違い

ダイニングとリビングの違いなんでしょうか? ダイニングは主に食事を提供され料理を食べる空間ですが、リビングはどうでしょう?Wikipediaなどで調べると、家族の憩いの場、テレビなどを見るリラックスした空間といわれています。一昔前は茶の間がダイニングとリビングとしての機能を持っていました。しかし、ダイニングキッチンの影響によりお茶の間食事という機能がなくなり、憩いの場としての機能のみが残りました。

ダイニングとキッチンの違い

では次に、ダイニングとは? 『食寝分離』により今のダイニングキッチンの形が確立しました。キッチンはいわゆる、日本訳で台所です。Wikipediaで定義を検索するとは食事を用意する空間、料理をする場所ですね。そしてダイニングは料理を食べる空間です。食寝分離により、寝室と食事室は分けられましたが、その代わりに食事を用意する空間、料理をする場所が同一になったという日本の歴史がありました。

DK/LDKの意味


次に、DK(ダイニングキッチン)とLDK(リビングダイニングキッチン)のそれぞれの特徴をご説明します。
DK(ダイニングキッチン)とは
まずはDK(ダイニングキッチン)。日々の食事を作りだし用意する空間、料理をする場所が同一空間になったものです。キッチンが単独で構成されている間取りの場合、料理のにおいや音、生活感はほかの人に感じられにくいというメリットはありますが、ダイニングテーブルまでの配膳や片付けなどの家事に必要な動線が長くなる傾向があります。ですが、ダイニングキッチンであれば、I型キッチであろうが、L型キッチンであろうが、アイランド型キッチンであろうが、ダイニングテーブルからの距離は短縮できるため使い勝手がいいです。また、子供の面倒や家族の存在が常に感じられるのもメリットの一つです。ダイニングにリビング機能が付属してないことから、ダイニングテーブルにクッション性のある家具を採用するなど、ダイニングに置く家具などに工夫をしてみてもいいかもしれません。

LDKとは

リビングとキッチンダイニングが一つの要素にまとまっているLDK
次にLDK(リビングダイニングキッチン)です。前述したDK(ダイニングキッチン)にリビングまで1つの空間として構成したものになります。DK(ダイニングキッチン)に比べ、より多くの機能をまとめているため、空間として大きくなります。敷地の形状や周辺環境によって間取りが変化するため、ダイニング・キッチン・リビングがL型に配置されているケースもよくありますが、大きく死角にまとまっている形もあります。同じ空間で食事をする人やくつろぐ人がいて違うことをしていても1つの空間として近くに感じ入られることができます。最近ではリビング学習など空間の多機能化をするケースもあるので様々な形があります。しかし、マイナス面の原因として散らかりやすいということがあげられます。収納計画をしっかりと検討する必要があります。

空間の構成における広さの目安

DK(ダイニングキッチン)とLDK(リビングダイニングキッチン)の両方が2つあるいは3つの機能を一つの部屋にまとめたようなものになっています。では、その違いは何によるものかとと言うと、DK(ダイニングキッチン)には、ダイニングとキッチンの機能が1つの部屋に備わっており、LDK(リビングダイニングキッチン)にはリビングとダイニング、そしてくつろぐというリビングとしての機能が空間に備わっています。空間の広さを表す一つの目安として個室の数量による指標が存在しています。今までは明確となる指標はありませんでした。しかし、公益社団法人不動産取引公正取引委員会の定義によると、DK(ダイニングキッチン)の広さの目安は最低4.5畳以上、LDK(リビングダイニングキッチン)の広さの目安は最低8畳必要であるといわれています。
畳数による影響が大きいものとしてはインテリアの大きさと密接にかかわってきますね。家族の人数や使いたい家具の寸法によって必要畳数が決まってきますので注意して検討したいですね!

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【LDK特集】おしゃれで使いやすいLDKの間取りや失敗例をチェック【実例紹介】 – DELiGHT HOME (delight-home.jp)

使う人数や家族のカタチ別にみる間取り事例

1人暮らし・カップルでの暮らしの場合

DK(ダイニングキッチン)を選択するか、LDK(リビングダイニングキッチン)を選択するかは人それぞれで変化します。1人暮らしや同棲生活の場合は小さめのダイニングキッチンを選ぶとよいでしょう。ダイニングキッチンを小さめに抑えておくことでリビングにゆとりを持たせたり、生活動線に動きが生まれます。また、DK(ダイニングキッチン)も二人暮らしですのでそこまで大きいサイズはいらないことが予測されます。また料理が趣味の人にとっては少し手狭に感じられることもありますので、LDK(リビングダイニングキッチン)一体型の空間構成にすることでリビングの解放感をキッチンとダイニングにも反映させることができます。
インテリアとの兼ね合いでリビングとダイニングを同一空間にする方法もあります。ダイニングに置くテーブルを低めのものに設定して、ダイニングに置く椅子をソファタイプのものにするとリビングとダイニングのスペース無駄なく活用できます。また、ダイニングで食事した後もリビング空間に移動してくつろがないといけないなどというめんどくさい手間もなくなり、ダイニングで食事した後そのままリビングのようにくつろぐことも簡単にできます。

3人以上で考えられる間取り

キッチンダイニングを一体化した間取り
次に、3人以上で生活する間取りについて検討してみましょう。3人以上の家族構成となれば、夫婦と子供というスタイルが想像しやすいでしょう。家族の集まる場所となるリビングやダイニング空間は広くゆとりのある空間づくりを目指しましょう。リビングは様々なライフスタイルを持つ家族構成において唯一集まる時間ができる空間にもなります。リビングとダイニングの空間を心地よいものにするためにもリビングやダイニングに置く家具もスペースを考え配置して、無駄のないリビングダイニングを作りたいですね。最近ではリビング学習やダイニング学習といったリビングやダイニングで子供を勉強させ、目の届く範囲で教育する方法を検討される方も多いです。リビング空間の多様化の時代となり、キッチンやダイニングとどう組み合わせて空間構成をしていくかが今後の住宅のポイントになることでしょう。

ダイニングをおしゃれな空間にする

その1 部屋の大きさを検討したインテリアを選択しよう!

ダイニングの一番を占めるのがダイニングテーブルです。ダイニングの顔となるダイニングテーブルのサイズはタテヨコの寸法はもちろんですが、ダイニングテーブル自体の高さや色なども忘れてはなりません。座りたい椅子や人の身長によってもダイニングテーブルの高さは変化してくるので臨機応変に検討しておくことが大切です。ダイニングを広く見せたい場合、背の高い家具より低いインテリアを置いたほうがダイニングの空間を広く見せることが可能です。

その2 部屋を広く見せる工夫をしよう

実際のダイニングの大きさは変更できません。しかし、目の錯覚を使うという方法も存在します。白の色は膨張色と言われていて必要な空間を広く見せる錯視効果があります。ダイニングの存在感ある壁を白くしたりして大きく見せることができるでしょう!ダイニングに置くダイニングテーブルの天板などもガラスの素材を使い、反射を使った錯視効果も考えられますね!

その3 生活感をなくそう

ダイニングによくありがちな生活感をなくすことによって、ダイニングをおしゃれな空間にすることも出来ます。例として、自然の緑を入れたり、額縁に絵画や写真などを飾り、インテリアに視線を集める「フォーカスポイント」を作ることです。第三者の目を場所があれば、ダイニングによくある生活感より、そちらのインテリアに目を引くのでダイニング空間の素敵度がUPしますね。また、ダイニングテーブルに備え付けの引き出しがあるタイプの家具もあります。ダイニングテーブルの引き出しに、ダイニング周りの雑多な物を収納しておけば生活感を隠すことが出来ますね。

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ダイニングテーブルの選び方


ダイニングテーブルを選ぶ際に、見た目や形だけで選択しないように気を付けましょう。ダイニングの広さや、ダイニングの収容人数をベースに検討しましょう。

収容人数から大きさを検討

ダイニングテーブルは、収容人数から大きさを検討しましょう。基本的には1人当たり60センチから75センチの横幅が必要と言われています。収容人数により大きさを検討しましょう。例えば6人家族の場合は、180センチから210センチの幅が必須になりますね。奥行方向が大きくなると、相手との間の距離を感じてしまうので注意しましょう。また、お客様が来ることが多い家の場合は、大きめサイズのテーブルを買うのもひとつですが、伸縮可能なダイニングテーブルの方が日常の使い勝手は良いでしょう。

テーブル周りのスペースを確保

収容人数や来客の回数によって、ダイニングに配置するダイニングテーブルの必要な大きさの検討ができたら、ダイニングと空間のバランスを考えましょう。ダイニングには、ダイニングテーブルなどを配置する訳ですが、座時は、椅子を引くことも考慮しましょう。また、デザインによる手すりの有無によっても、その必要な寸法が違ってきますので、家具選びと空間の大きさの関係には注意しましょう。