COLUMN

【何坪必要?】ビルトインガレージ・ガレージハウスをつくる間取りのコツを解説

更新:

こんにちわ!!ディライトホームコラム編集部です。

「ビルトインガレージ」や「ガレージハウス」「シャッター付きガレージ」は自由度の高い注文住宅で新築を建てる際に人気なテーマとなるものです。

特に電車文化の薄い東北地方福島県郡山市や須賀川市、会津若松市などでは車の移動がメインとなる地域ですので、新築で住宅を考える際に駐車スペースは必要な要素となります。1世帯に2台以上はマストかもしれませんね。

家族構成によっては車の台数も増えることや大きな車を持つことを考えている方もいらっしゃるでしょう。しかし、実際には土地の大きさや地形、保持している車の種類によっては十分に駐車を行うことのできるスペースを確保できなかったり、確保したとしても居住スペースが狭くなってしまったりするなど、様々な問題が起きることがあります。

これらの問題を解決するのが「ビルドインガレージ」や「ガレージハウス」です。この記事ではこれらの魅力や注意点、実際の間取り、そしてビルドインガレージやガレージハウスを実現するために必要な土地の広さなど、これから新築でガレージハウスの注文住宅を建てようと考えている方に向け、知りたい情報を集めました。

人生で一度の家づくりを満足したものにするためにも、ビルドインガレージやガレージハウスがどのような家なのかを知っておきましょう!

頼りになるSUUMOさんの参考記事も読んでみて下さい

ビルトインガレージとは?インナーガレージとの違いも紹介

家の敷地内で車を駐車することを考えたときに真っ先に思い浮かべるものがカーポートやガレージだと思います。

どちらも敷地の中に後付けするような形で駐車スペースを設けていますが、ビルドインガレージやガレージハウスとは、建物の一部分として駐車スペースを設けたものになります。

ビルドインガレージとガレージハウスは表現の仕方が異なるだけで大きな違いはなく、一般的には建物の中に駐車スペースを設けるために開口部にシャッターなどを取り付けている建物のことを言います。

建物内に駐車スペースを設けることでカーポートや一般的なガレージとはまた違った魅力があります。

↓↓カーポートについての記事はコチラ!!↓↓

【外構について】カーポートのメリットとデメリットを解説!便利な工夫も紹介【駐車スペース】

ビルトインガレージの5つのメリットとは

まずはビルトインガレージのメリットを5つのポイントに分けて解説します。

①愛車を紫外線や雨風から守れる

車やバイクにこだわりを持っている方にとって紫外線や雨風にさらされることは極力避けたいですよね。ビルトインガレージであれば、愛車を屋内で管理するため、これらの心配をすることなく管理することができます。そのため、車にかかるメンテナンス費も抑えることが可能となり、愛車を長持ちさせることができます。

②セキュリティ対策になる

ビルトインガレージは室内に車を補完するため盗難、防犯対策にもなります。シャッターのついているガレージであればよりセキュリティを高めることが可能となり、愛車を守ることができます。

③趣味や団欒のスペースにもなる

ガレージと聞くと車の整備や保管をする場所だと思われがちですが、それぞれの趣味に合わせて利用することができます。ゴルフや子供の野球の素振りなど、普通であれば庭がないとできないようなことでもビルトインガレージでは行うことができます。また、休日は家族でBBQなどの団欒ができるスペースとなるので家族の時間が増えるメリットもあります。

④雨の日に濡れずに済む

ビルトインガレージの住宅では、車と玄関までの動線がすべて室内であるため、雨の日や雪の日に濡れずに家の中に入ることが可能です。買い物帰りの重たい荷物など普段からたまる小さなストレスから解放されること間違いなしです!

⑤固定資産税を安く抑えられる

マイホームを持つことの懸念点として固定資産税がかかってしまうことが挙げられます。しかし、ビルトインガレージが住宅の延べ床面積の5分の1であれば固定資産税を抑えられる緩和措置があります。延べ床面積の20%がビルトインガレージであれば残りの80%が固定資産税の対象となるので、家を大きくしても固定資産税を安く抑えることができます!注意点としてシャッターの種類によっては固定資産税がかかってしまうものがあるので取り付ける際はよく調べてから設置しましょう。

ビルトインガレージの4つのデメリット

上で紹介した通り、ビルトインガレージにはメリットがたくさんありますが、デメリットもあります。せっかくビルトインガレージを取り入れても、住む人の生活に合わなければ意味のない空間となってしまいます。そのため、デメリットについてもしっかりと抑えていきましょう!

①換気対策を考える必要がある

EV車を除いて、一般的な自動車は排気ガスが放出されます。ガレージが室内と近い距離にあるため、日々の利用で排気ガスがガレージの中に溜まり、それが原因で室内までニオイが充満してしまうケースもあります。また、夏場の気温や湿気の対策としてもこれらの換気方法を考えておかなければ結果的に住みにくい住宅となってしまうことがあります。家づくりの際にはこの換気方法についてよく相談してみてください。

②音や振動が気になる場合がある

ビルトインガレージの中を趣味や団欒のスペースにできることをメリットで掲げましたが、これがデメリットにつながってしまうことがあります。それは、音や振動が家の中に響く場合があるということです。日中であれば多少は我慢できるかもしれませんが、深夜など、帰りが遅くなってしまったときにシャッターの音や車のエンジン音が気になり、睡眠に影響が出てきてしまう可能性があります。

③費用が高くなりやすい

ビルトインガレージは建物の1階部分に大きな空間が必要です。そのため、一般的な住宅と比べると構造や作り方が少し工夫しなければならないことがあります。複雑な構造になればその分だけ設計費や建築費が上がってしまうため、費用が高額になることがあるということを抑えておきましょう。

④居住スペースが狭くなる

③でも記した通り、ビルトインガレージは1階部分に大きな空間が必要となるため、この空間分の居住スペースがなくなってしまいます。2階をLDK、1階を寝室や子供部屋にすることでこの問題はある程度は解決できますが、一般的なビルトインガレージのない住宅と比べると居住面積が狭くなってしまうことは抑えておきましょう。

ビルドインガレージの間取り例|車1台のスペースも解説

車1台分の必要な面積

実際にビルドインガレージで車を一台駐車するために必要なスペースは

・普通乗用車:「幅2.5m×奥行6m」
・軽自動車:「幅2.3m×奥行6m」
・車1台+収納:「幅3.0m×奥行6m」
・車いすで乗り降りする:「幅3.5m×奥行6m以上」

となります。よほど大きな車や特殊な形をしていない限りは「普通自動車」の大きさを想定して考えられています。

上の面積を坪換算すると、普通乗用車が約4.5坪、軽自動車が約3.5坪、収納を確保したい場合は約5.5坪、車いすを使用している場合は6.3坪以上となります。

車が2台ある方はその分幅と奥行きを増やして十分に駐車を行えるようにすることも可能です。(例:普通乗用車2台の場合、幅5.0m×奥行6.5m)

ここで気を付けていただきたいのが実際に乗っている車の大きさを確認することです。
あくまで、上のような面積は基準であるため実際に乗っている車の大きさを考えずにいると窮屈になってしまったり、入らなくなってしまう場合があります。
ビルトインガレージは建ててしまったら大きさを変えることが難しいため大きな車に乗り換える予定がある場合や乗り換えを検討している場合にもそれを視野に入れビルトインガレージの面積を計画していくことが大切です。

 

【間取りの例】①延べ床面積25坪の場合

延べ床面積が25坪の住宅にビルトインガレージを取り入れた場合、
車1台分のガレージ(4.5坪)+6~8畳程度の部屋が2~3部屋
となり、目安としては「2階建ての2~3LDK」ほどの間取りになります。

ビルトインガレージを25坪の敷地で取り入れると、車2台分のスペースをガレージの中に入れることは厳しいため、車を複数台持っている方はより広い敷地が必要となります。

1階はビルドインガレージによって空間が圧迫されているため、寝室や子供部屋などのプライベート空間を配置し、2階はLDKやお風呂などの水回りを配置することで、日当たりもよく広い共用スペースを確保することが出来ます。

この場合、ガレージと寝室や子供部屋が密接した造りとなるため、防音対策をしっかりと行いましょう。

【間取りの例】②延べ床面積30~35坪の場合

延べ床面積が30~35坪の住宅にビルトインガレージを取り入れた場合、
車1~2台分のガレージ+6~8畳程度の部屋が3~4部屋
となり、目安としては「2階建ての3~4LDK」や「3階建て」ほどの間取りを作ることが出来ます。

30坪以上の敷地でビルトインガレージを取り入れても車を2台入れることも可能となるため、家族の中で車を使い分けている方でも安心の広さとなります。

階段の上り下りが大変な生活にはなってしまいますが、ビルトインガレージを取り入れた3階建ての住宅を建てることも可能です。この場合、1階をガレージ、2階をLDKや水回りといった家族で使う共用スペース、3階を寝室や子供部屋といった家族それぞれの個室を配置することが出来ます。25坪の時よりもそれぞれの部屋を広く設けることが出来るため、充実した生活を送ることはできますが、生まれて間もないお子さんや、老後の生活を考えるなど家族への負担を考慮しながら暮らせるような間取りを考えることが大切です。

【間取りの例】③延べ床面積40坪の場合

延べ床面積が40坪の住宅にビルトインガレージを取り入れた場合、
車1~2台分のガレージ+6~8畳程度の部屋が4~5部屋
とかなり自由度の高い間取りを作ることが可能となり、目安としては「2階建ての4~5LDK」ほどの間取りを作ることが出来ます。また、40坪ほどある敷地であれば
車2台を駐車できるガレージ+3~4LDKほどの平屋
を作ることが出来ます。

例として延べ床面積の広さを比較しながら間取りを紹介しましたが、家族構成や土地の特徴、周囲の環境など様々な要因によって必要なものが変わっていきます。家づくりの際は建築家の方とよく相談しながら満足した住宅を作り上げていくことが大切です。

ビルトインガレージで後悔しないために!注意点3つ

ビルトインガレージのメリット・デメリットを踏まえたうえで、間取りを考える際にどんなことに気を付けたら快適な暮らしができるのでしょうか。家づくりの際に役に立つ注意点をまとめたので紹介していきます!

①室内への動線を考える

ビルトインガレージを取り入れる際に室内との距離が近くて利用しやすいというメリットを最大限生かした動線計画をすることが大切です!ビルトインガレージを取り入れても、玄関がガレージから一度外を出ないと入れない計画がされていると、雨の日などに濡れてしまいます。ガレージと玄関をつなぐ勝手口を設置することや荷物を室内に出し入れできるような開口部があれば生活動線がきれいになり、日々の暮らしのストレスが軽減されます!

②換気対策を考える

先述した通り、自動車の排気ガスが発生したときにどのように対策していくのかを考える必要があります。排気ガスによるニオイの問題や汚れの問題は普段の利用で積み重なっていくものなので、気づかないうちに取り返しのつかない状態になってしまう可能性があります。換気対策を後からするのが難しくなってしまわないように設計の段階からガレージ内の換気対策を行いましょう。

③ライフスタイルや将来を見据えた設計を考える

子供の成長に合わせて家の在り方が変化していくように、ビルトインガレージも家族構成の変化を見据えて設計することが大切です。ビルトインガレージは車の台数が増えた時に駐車スペースを増設することができないため、乗る車の台数や今後乗りたい車種など将来を見据えた設計をしていきましょう。

 

まとめ

家づくりをしていくうえで「正解」はありません。今回はビルトインガレージの魅力をたくさん書きましたが、住まいの中で何を大切にしたいか、どこにこだわりたいかなどを考えバランスよく作り上げることが家づくりにおいて大切です。
全部についてこだわることは難しいので絞った中で予算としっかり向き合って進めていきましょう!

また、ガレージハウスを創る場合は施工慣れしている業者でないと様々な不具合が起きるケースがあります。
例えば某ユーチューバーさんがガレージハウスを建ててみたものの乗っている車(トヨタのランクル)が天井高の設定が悪く、
中に入れられないなど、不測の事態が起きてしまうことがあります。
デザイン型の住宅や付加価値型の住宅の施工に慣れている会社と家造りする事が重要ですね。

福島県、郡山市、須賀川市、会津若松市周辺地域で新築住宅や注文住宅、デザイン住宅を検討中の方、建て替え、土地購入からの方、リノベか新築か検討している方、ローンの相談、建てたい家の相談はぜひディライトホームにご相談ください!
モデルハウスに来場いただければ他には無い提案が沢山あると思います!!自由設計で建築家と建てる家をぜひご検討ください。
自分達だけの素敵なマイホームを実現しましょう!!