
「平屋を建てたいけれど、本当に自分たちに合っているのだろうか」
「メリットだけでなくデメリットも知っておきたい」
と悩んでいませんか。
近年、若い世代からシニア世代まで幅広く支持される平屋住宅ですが、二階建てとは異なる特徴があります。
この記事では、平屋の基本情報から最新の戸数推移、5つのメリットと3つのデメリット、さらに快適に暮らすための具体的な工夫まで詳しく解説します。
記事を読むことで、平屋が自分たちのライフスタイルに合っているか判断でき、理想の住まいづくりに向けた第一歩を踏み出せるでしょう。
平屋とはどんな住宅?

平屋とは、1階部分のみで構成された建物のことです。
階段がなく、リビングやキッチン、浴室、寝室などすべての生活空間がワンフロアに配置されています。
マンションのようなフラットな生活ができる点が特徴であり、かつては高齢者向けのイメージが強かった平屋も、現代ではデザイン性の高さや機能性から子育て世代にも人気を集めています。
平屋の戸数推移

国土交通省の「建築着工統計調査」によると、2012年には居住専用住宅44万8,235戸のうち平屋は3万604戸で、平屋率は約6.8%でした。
その後、2019年には平屋率が約10.6%に上昇し、2022年には約13.5%に達しています。
わずか10年間で平屋率はほぼ2倍に増加しており、住宅市場全体が縮小する中でも平屋だけは着実に増加傾向にあります。
地域別では、2022年に平屋率が最も高かったのは宮崎県の55.8%、次いで鹿児島県が52.4%となっています。一方、東京都は1.4%と最も低い数値です。
このデータから、土地の広さと平屋建築の相関関係が見えてきます。
平屋の5つのメリットとは
平屋には、二階建て住宅にはない多くの魅力があります。
- 生活・家事動線がスムーズになる
- コミュニケーションが取りやすい
- 天井高を確保できる
- 外との一体感が生まれる
- メンテナンス費用を抑えやすい
ここでは代表的な5つのメリットを詳しく見ていきましょう。
生活・家事動線がスムーズになる
平屋はワンフロアのため、生活動線や家事動線が効率的になります。
2階建てでは片付けや掃除、洗濯などで上下移動が必要ですが、平屋ではすべてが同じフロアにあり、平行移動だけで済みます。
洗濯機から物干し場までの距離を短くしたり、キッチンから各部屋へのアクセスを最適化したりすることで、家事の時短が実現可能です。
階段の上り下りがない分、体への負担も軽減できるでしょう。
コミュニケーションが取りやすい
生活がワンフロアで完結する平屋は、家族と顔を合わせる機会が増えるため、お互いの様子がよくわかるようになります。
LDKから各部屋へと分岐する間取りにすれば、家族が自然とリビングを通る動線が生まれます。
子どもが帰宅後すぐに2階の自室へ直行することもなく、家族の存在を身近に感じられる暮らしが実現します。
天井高を確保できる
平屋は2階を支える必要がないため、勾配天井などを採用することで天井の位置が高くなり、視覚的にも開放感が生まれます。
吹き抜けのような構造や高天井によって、実際の床面積以上の広がりを感じられる空間づくりが可能です。
勾配天井にすることで、ロフトや小屋裏収納を設けることもできます。
外との一体感が生まれる
平屋はすべての部屋が1階にあるため、庭やデッキへのアクセスが容易です。
リビングから直接ウッドデッキに出られる設計にすれば、室内と屋外がシームレスにつながります。
大きな窓を設ければ、四季の移ろいを感じながら暮らせるでしょう。
庭でガーデニングや家庭菜園を楽しみたい方、アウトドアリビングを取り入れたい方にとって、平屋は理想的な住まいです。
メンテナンス費用を抑えやすい
2階部分がないため、外壁の修繕時には大がかりな足場を組む必要がなく、2階建てと比べてメンテナンス費用を抑えられる傾向があります。
屋根や雨どいの点検・清掃も比較的容易に行えます。
将来的な維持管理コストを考えると、平屋は経済的な選択肢といえるでしょう。
平屋の3つのデメリット
メリットが多い平屋ですが、建築前に知っておくべきデメリットも存在します。
- 建築・土地取得費用が高くなりやすい
- 通風や彩光が悪くなりやすい
- 防犯面での対策が必要になる
メリットだけではなくデメリットも押さえておきましょう。
建築・土地取得費用が高くなりやすい
2階建てと同じ延べ床面積の家で比較すると、平屋は平面上2倍の広さになり、工事単価の高い基礎と屋根の面積が2倍になるため、その分工事費が高くなり、坪単価は2階建てよりも高くなる傾向があります。
ただし、階段や2階ホールなどの非居住スペースが不要な分、実際の居住面積は少なくて済むケースもあります。
また、広い敷地が必要となるため、土地取得費用も考慮する必要があるでしょう。
通風や採光が悪くなりやすい
平屋建てで建築面積が広くなればなるほど、建物中心部は陽当りが悪くなってしまいがちです。
周囲に2階建て以上の建物がある場合、日照や風通しに影響が出やすくなります。
建物の中心部が他の部屋に囲まれてしまう形状の場合、窓が設置できず、採光と通風に十分な配慮が必要です。
この課題は、後述する間取りの工夫で解決できます。
防犯面での対策が必要になる
1階フロアに大きな窓を構える平屋の場合、プライバシーの観点からはもちろん、防犯面でも注意が必要です。
すべての部屋が地上階にあるため、外部からの侵入リスクが高まります。
防犯ガラスや面格子、センサーライトの設置など、しっかりとした防犯対策を講じることが重要です。
快適に平屋で暮らす5つの方法・アイデア

デメリットを解消し、平屋での暮らしをより快適にするための具体的な方法を紹介します。
- 間取りの工夫で通風や彩光を確保する
- セキュリティ・防犯に配慮する
- 中庭を設ける
- ロフトを設ける
施工事例と一緒に見ていきましょう!
間取りの工夫で通風や採光を確保する
窓の位置や大きさを工夫することで、室内に十分な光を取り込み、風通しを良くすることが可能です。高い位置に窓を設けて光を取り込んだり、天窓を設けて部屋の奥まで光を届けたりする方法が効果的です。
対角線上に窓を配置することで、風の通り道を確保できます。また、吹き抜けを設けることで、縦方向の空間も活用した採光・通風計画が可能になるでしょう。
セキュリティ・防犯に配慮する
窓を割るのに手間のかかる二重ガラスにする、防犯フィルムを貼る、センサーライトを設置するなどが効果的です。
防犯カメラの設置や、人感センサー付きの照明を玄関周りに配置することも検討しましょう。また、窓の配置を工夫して外からの視線を遮りつつ、死角を作らない設計が重要です。
中庭を設ける
中庭を設けることで、プライバシーを確保しながら採光と通風を実現できます。中庭の設け方には、主に3つの形状があります。
- 口の字型
- コの字型
- L字型
それぞれ見てみましょう。
ロの字型

ロの字型は、中庭の4面すべてが壁で囲まれているタイプです。
家の中心に中庭を配置することで、外部からの視線が遮られたプライベート空間になり、防犯性も高まります。
完全なプライベート空間として中庭を活用でき、カーテンを閉めずに窓を開けられるメリットがあります。
ただし、広い敷地と建築コストが必要となる点は注意が必要です。
ちなみに上記の事例は、中庭を「アウトドアリビング」として活用している事例です。気になる方はぜひ下記より施工事例をチェックしてみてください。
コの字型

コの字型は、中庭の3面が家の外壁に囲まれているタイプです。
1面が外部とつながっているため開放感があり、ガーデニングや家庭菜園をしたい人にも向いています。
開口部分となっている一面から中庭へ日差しや風が入ってくるため、採光性や通風性に優れています。
ロの字型と比べて建築コストを抑えられる点も魅力です。
L字型
L字の建物が中庭を囲んでいます。中庭に接する部分が2面なので、コの字やロの字の家に比べると、より開放感があります。
3つの形状の中で最も建築コストを抑えられ、間取りの自由度も高いのが特徴です。
フェンスや植栽を工夫することで、適度にプライバシーを確保できます。
ロフトを設ける
天井高を活かしてロフトを設置すれば、収納スペースや趣味の空間として活用できます。
平屋でありながら縦方向の空間を有効利用でき、居住面積を増やすことが可能です。
子どもの遊び場や書斎、季節物の収納など、多目的に使える空間として人気があります。
ただし、建築基準法上の制限があるため、設計時に専門家と相談しましょう。
天井を高くする(開放感の創出)
勾配天井や折り上げ天井を採用することで、視覚的な開放感が大きく向上します。天井が高いと室内に入る光の量も増え、明るく広々とした空間を演出できるでしょう。
高天井にすることで、シーリングファンを設置して空気を循環させるなど、快適性を高める工夫も可能です。デザイン性と機能性を兼ね備えた、魅力的な空間づくりができます。
平屋を建てる際の土地の坪数はどれくらい必要?
福島県の郡山、須賀川周辺で平屋を・・・と考える場合当然ながら所有している車の台数、ゲスト用の駐車スペース、
土地のカタチ等様々考えるべき観点はありますが、あくまで参考になるように目安をお示ししたいと思います。
車3台分というと、5.5メートル×10メートル⇒55㎡分くらいが駐車スペースとして必要です。
これに、家族構成に合わせて国でまとめている平均坪数を乗せるとおおよその土地の必要面積が見えてきます。
国土交通省のデータによると、快適に暮らすために必要な住宅の大きさは以下の様になります。
夫婦二人暮らし(夫婦2名):22~24坪程度
2LDKで寝室を分けてもいいですし、家事室をとってもいいので、定年後のお住まいに平屋を建てるという方も増えていますね。
必要になる土地面積は、駐車スペースを併せて
建物24坪(79.33㎡)÷0.6(建蔽率60%として場合)+55㎡⇒187.2㎡(56.6坪)
三人家族(ご夫婦2名+お子様1人):25~30坪
30坪あれば、3LDKの間取りも可能になります。
建物30坪(99.17㎡)÷0.6(建蔽率60%として場合)+55㎡⇒220.2㎡(66.6坪)
四人家族(ご夫婦2名+お子様2人):30~35坪程度
お子様それぞれの部屋や、クローゼットを個別にするのかファミリークローゼットにするのか等様々幅が出てきますね。
建物35坪(115.7㎡)÷0.6(建蔽率60%として場合)+55㎡⇒247.8㎡(75坪)
これらの計算は土地の形や制限などを加味しない一般的なものなので、土地に合わせて改めて考える際は気を付けてください。
まとめ
平屋は、生活動線のスムーズさやコミュニケーションの取りやすさ、天井高の確保など多くのメリットがある住まいです。一方で、建築費用や土地取得費用が高くなりやすい、通風・採光の工夫が必要、防犯対策が重要といったデメリットも存在します。
しかし、中庭を設ける、間取りを工夫する、セキュリティを強化するなどの対策によって、デメリットは十分に解消可能です。国土交通省のデータでも示されている通り、平屋の人気は年々高まっており、幅広い世代から支持を集めています。
あなたのライフスタイルに平屋が合っていると感じたら、まずは信頼できる住宅会社に相談してみましょう。平屋の施工実績が豊富な専門家と一緒に、理想の住まいづくりを実現できるはずです。
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