
「ヌックって聞いたことあるけどなんなの?」
「ヌックはどういう空間のことを指すの?」
近年の注目されつつあるヌックについて上記のような疑問をお持ちの方がいるの絵はないでしょうか?
ヌックとは、家の中に設けられたこぢんまりとした空間のことを指します。
本記事では、ヌックがどのような空間なのかを具体的に掘り下げ、設置するメリットとデメリットなども紹介していきます。
DELiGHT HOME(ディライトホーム)では、建築家と創る家、フルオーダーのデザイナーズハウス、注文住宅を提案しておりますが、 規格型住宅では作りにくいヌックを設けたいという要望が最近お客様から出る事も多くなってきたように思います。 概念から、何の為に造るか、作る時のポイントは?という所を解説していきましょう!!
目次
ヌックとは

ヌック(nook)とは、住宅内に設けられる小さな居心地の良いスペースのことを指します。
英語で「隅」や「片隅」を意味する言葉から派生しており、リビングや階段下などのちょっとした空間を活用して作られる半個室的なエリアです。
完全に仕切られた部屋ではなく、家族の気配を感じながらも自分だけの時間を過ごせる絶妙な距離感が特徴となっています。
読書やリモートワーク、趣味の時間など、多目的に活用できる柔軟性も魅力の1つです。
近年の住宅トレンドとして、新築やリノベーション時にヌックを取り入れる家庭が増加しています。
家族のつながりにおけるヌックの役割
ヌックは家族のコミュニケーションと個人の時間のバランスを取る重要な役割を果たします。
完全に孤立するのではなく、家族の存在を感じながらも集中できる環境は、特に在宅勤務が増えた現代において価値が高まっています。
子どもにとっては宿題や読書に集中できる場所となり、大人にとっては仕事や趣味に没頭できる空間になるでしょう。
家族全員が同じ空間にいながらも、それぞれが快適に過ごせる住環境を実現できます。
このような適度な距離感が、家族関係の良好な維持にもつながるのです。
ヌックの3つのメリット

ヌックを設置するメリットを3つ紹介します。
- プライベート空間を確保できる
- デッドスペースを有効活用できる
- 様々な使い方ができる
それぞれ見ていきましょう。
プライベート空間を確保できる
ヌック最大のメリットは、大規模な工事をせずにプライベート空間を確保できる点です。
完全な個室ほどの閉鎖感はなく、家族とのつながりを保ちながら自分だけの時間を楽しめます。
リビングの一角にヌックを設ければ、子どもが遊んでいる様子を見守りながら読書やパソコン作業ができるでしょう。
また、在宅勤務時にも適度な集中力を保てる環境として機能します。
壁やカーテンで緩やかに区切ることで、視覚的にも心理的にも落ち着ける空間が生まれるのです。
デッドスペースを有効活用できる
階段下や吹き抜けの下、柱と壁の間など、通常は活用しにくいデッドスペースをヌックに変えることで、住空間を最大限に活用できます。
特に限られた面積の住宅では、この有効活用が大きな価値を持つでしょう。
わずか2畳程度のスペースでも、工夫次第で快適なヌックに変身させられます。
収納と組み合わせれば、機能性とリラックス空間を両立させることも可能です。
既存の空間を賢く使うことで、コストを抑えながら居住性を向上させられる点は見逃せません。
様々な使い方ができる
ヌックは用途を限定しない柔軟性が大きな魅力となっています。
朝は読書スペース、昼は在宅ワークの場所、夜は趣味の時間といったように、時間帯やライフステージに応じて使い方を変えられるのです。
子どもが小さいうちは遊びスペースとして、成長したら勉強スペースとして活用できます。
また、来客時には一時的な荷物置き場としても機能するでしょう。
このように多目的に使える空間は、長期的に見て住宅の価値を高める要素となります。
ヌックの3つのデメリット

前章ではヌックを設置するメリットを紹介しましたが、本章ではデメリットを紹介します。
- 設置費用がかかる
- ある程度の面積が必要になる
- 使用しない可能性がある
これらのデメリットを押さえたうえでヌックの設置を検討してみてください。
設置費用がかかる
ヌックを新たに設置する場合、造作工事や内装工事の費用が発生します。
既存のデッドスペースを活用する場合でも、床材の張り替えや照明の設置、収納棚の造作などで10万円から50万円程度のコストがかかることが一般的です。
特にこだわりの素材を使用したり、造り付けの家具を設置したりする場合は、さらに費用が膨らむ可能性があります。
予算と希望するヌックの仕様をしっかり検討し、優先順位を明確にすることが重要でしょう。
工務店と相談しながら、費用対効果の高い設計を目指すことをおすすめします。
ある程度の面積が必要になる
快適なヌックを作るには、最低でも1.5畳から2畳程度のスペースが必要となります。
狭小住宅や限られた間取りの場合、ヌックを設置することでリビングや他の部屋が圧迫される可能性があるのです。
また、ヌックを設けることで動線が悪くなったり、家具の配置に制約が生じたりすることもあります。
住宅全体のバランスを考慮し、本当にヌックが必要かどうかを慎重に判断する必要があるでしょう。
間取り図を見ながら、生活動線をシミュレーションすることが大切です。
使用しない可能性がある
設置時には魅力的に感じても、実際の生活では使用頻度が低くなるケースも少なくありません。
特に用途を明確にせずに「あったら便利そう」という理由だけで作ると、物置になってしまう恐れがあります。
ライフスタイルの変化によって、当初想定していた使い方ができなくなることもあるでしょう。設
置前に家族全員で使用目的を話し合い、本当に必要な空間かどうかを検討することが重要です。
また、将来的な変化にも対応できる柔軟な設計を心がけることをおすすめします。
【実例付き】ヌックの具体的な配置や使い方
ここではヌックの具体的な配置や使い方を紹介します。
- リビング内の一角
- 窓辺
- 階段下や廊下
- リーディングヌック
それぞれ紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
リビング内の一角

リビングの端っこにヌックを設けると、同じ場所にいながらも暮らす人同士が気にならない距離感を感じつつ、それぞれが過ごすことができます。
リビングは家族が一番長く過ごす場所なので、ヌックを設ける場所としては効果的で一番バリエーションが豊富かもしれません。
リビングを開放的に設えて、こじんまりしたスペースのヌックをその一角に設けることでメリハリをつけ、落ち着ける場所を演出することも効果が高いです。
ヌックは家族のための上質なプライベートスペース!という意味を持たせることが多いのですが、あえて和室をつくらずにお客様が来てくれた時に通す場所にも使うこともできます。
上の実例は、畳スペースとしてリビングの一角にヌックを設けた実例です。
造作になっていて、下がお子様のおもちゃ入れになるアイディアヌックですね。
こちらの畳はお施主様の拘りで、昔ながらの稲わら畳を使ったもので柔らかく、寝転がった時に独特の居心地の良さを実感できます。
窓辺

リビングの窓側にヌックをつくり、明るい空間にしつらえる・・・。
こちらは小上がりと窓、カウンターを組み合わせたヌックで、スタディー、ワークカウンターと組み合わせることで、居心地の良さと、使い勝手の良さを同時に叶えた注文住宅だからこそ叶うワガママなヌックになります。
階段下や廊下

廊下や玄関ホール、階段下等も同居する家族が共有で使用する場所であり、その一部をヌックにすることで通過する場所から“過ごす空間”になります。
ちょっとしたスペースの有効活用で、意外に心地いい居場所を増やしてしまうというヌックの作り方もオススメです。
こちらはディライトホームで実際に建築させていただいた平屋住宅の勾配天井の一番高い位置(余りがちな場所)に設けたロフト風のヌックにワークカウンターを付けたものです。
ゆるく解放されながらも仕切られた空間でリビングにいる人の気配は感じられるヌックですね。
リーディングヌック

書棚を設けてまったりと読書をしながら過ごすことができるリーディングヌックもお勧めです。
大工さんの造作で本棚を機能として追加したリーディングヌックは、プライベートな漫画喫茶のような感覚かもしれません。
本棚と共に本を読むときのベンチをつくると、空間をスッキリと機能的にする効果もあります。
注意点としてヌックは明るさを少し暗めにして落ち着いた雰囲気を作る事が多いのですが、本を読むリーディングヌックの場合、明るさが重要です。
本棚を造作することで読書空間として活用できるヌック は子どもの好奇心をかき立てる秘密基地感があり洞窟の中の様な場所なので、お子様にとってはワクワクをかき立てる絶好の遊び場にもなります。
圧迫感が無いようにスペースを設ければ境界を認識しやすく、おもちゃを広げてもいい場所とそうでないパブリックな場所と割り切ることもできます。
お互いストレスにならない使い方の工夫とも言えますね。こちらは郡山市安積モデルハウスの中の一角に設けたリーディングヌックです。
- 研究資料
- 漫画
- 小説
- 図鑑
などの本などを棚に沢山収納しつつ、ゆるく仕切られているからこそ集中できる空間でありながら、密閉されてないので部屋とはまた違う、リビングとのつながりを感じる空間をうまく表現できています。
リモートワークなどの対応が必要な場合も効果的ですね!
ヌック設計の重要事項

ヌック設計の重要事項を紹介します。
- 設置目的を明確にする
- 異なる空間としての区別する
- 適切な広さを設定する
- 照明で雰囲気を作る
- 収納スペースを確保する
せっかく設置したヌックが無駄にならないためにも、確認しておきましょう。
設置目的を明確にする
ヌック設計で最も重要なのは、使用目的を明確にすることです。
読書、仕事、趣味、子どもの遊び場など、具体的な用途を決めることで、必要な広さや設備が見えてきます。
目的が曖昧なまま設計すると、使い勝手の悪い中途半端な空間になりかねません。
家族でしっかり話し合い、誰が主に使うのか、どんな時間帯に使うのかを検討しましょう。
明確な目的があれば、予算配分や優先すべき要素も自然と決まってきます。
異なる空間としての区別する
ヌックは周囲の空間と適度に区別することで、その価値が高まります。
床材を変える、段差を設ける、天井の高さを変えるなど、視覚的・物理的な違いを作ることが効果的です。
完全に閉じた空間にするのではなく、緩やかな境界を設けることがポイントとなります。
カーテンやロールスクリーンを使えば、必要に応じて開閉できる柔軟性も確保できるでしょう。
周囲との区別が明確になることで、心理的にも切り替えがしやすい空間になります。
適切な広さを設定する
ヌックの広さは用途に応じて適切に設定する必要があります。
一般的には1.5畳から3畳程度が標準的ですが、使い方によって最適なサイズは異なるのです。
読書スペースなら1.5畳でも十分ですが、デスクワークをするなら2畳以上は確保したいところです。
広すぎるとヌック特有のこもり感が失われ、狭すぎると圧迫感が生まれます。
実際に使用する姿勢や必要な家具のサイズを考慮し、適切な広さを決定しましょう。
照明による雰囲気づくり
ヌックの快適性は照明選びで大きく変わります。用途に応じて明るさを調整できる調光機能付きの照明がおすすめです。
読書や作業には明るい照明、リラックスタイムには温かみのある間接照明が適しているでしょう。
ペンダントライトやスポットライト、間接照明を組み合わせることで、より雰囲気のある空間を演出できます。
自然光も考慮し、時間帯によって表情が変わる空間づくりを目指しましょう。
照明計画は、ヌックの居心地を左右する重要な要素なのです。
収納スペースを確保する
ヌックに収納スペースを組み込むことで、機能性が大幅に向上します。
本や趣味の道具、仕事の資料など、ヌックで使うものをその場に収納できれば、より快適に利用できるでしょう。
造り付けの棚や引き出しを設置すれば、デッドスペースを無駄なく活用できます。
また、収納があることで物が散らかりにくく、常に整った状態を保ちやすくなるのです。
限られた空間だからこそ、収納計画をしっかり立てることが重要となります。
まとめ

ヌックは、家族とのつながりを保ちながら個人の時間を楽しめる、現代の住まいに最適な空間です。プライベート空間の確保、デッドスペースの有効活用、多目的な使用が可能という3つの大きなメリットがあります。
一方で、設置費用や必要面積、使用頻度といったデメリットも理解しておく必要があるでしょう。
リビング内や階段下など、住宅の様々な場所にヌックを設けることができ、読書スペースや秘密基地として多彩な活用が可能です。
成功するヌック設計のポイントは、
- 目的の明確化
- 適切な空間の区別
- 最適な広さの設定
- 照明計画
- 収納の確保
の5つとなります。
これらを押さえることで、長く愛される居心地の良い空間が実現するのです。
郡山、須賀川、白河、本宮あたりを中心に家づくりを検討する方は、ディライトホームにご相談ください!!
お客様に寄り添い、【あこがれを、カタチに】をコンセプトに福島県郡山市、須賀川市周辺でデザイン住宅を提案して参ります。
- デザインにこだわった家を建てたい
- おしゃれな家に住みたい
- アウトドアリビングでBBQしたい
- ガレージを作りたい
- 塗り壁の家に憧れる
- 造作とかオリジナリティのある家を建てたい
- 新築したいけど何からやっていいかわからない
上記のような疑問や希望がある方はぜひご相談ください!!

