COLUMN

【4.5畳のレイアウト紹介】子ども部屋の広さは4.5畳でも問題なし!

更新:

こんにちは!ディライトホームコラム編集部です!
最近建築関係も含め、様々な物価の上昇が止まりませんね。
お家づくりを検討している方の中にも建築関係費用の高騰に頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、全体の総工事費に直結する延べ床面積に関する工夫でコラムを書いていきたいと思います!

満足度を維持したまま、総工事費を削るには、床面積を削るべし

目に見えて、直感的にわかりやすく総工事費を削るには建築面積を削ることが一番だと思います。
現在の大手ハウスメーカーでは、ローコストで30~50万円程度、高価格帯だと70万円以上になります。例えば35坪の住宅であれば、ローコストでで中央値を取って40万円×35坪で1400万円。高価格帯で70万円×35坪で2450万円になります。実際にはここに各種オプションや外構費が追加されます。高価格帯でいえば1坪(2畳)を削るだけでも70万、2坪(4畳)を削れば140万円も削ることができます。これってかなり大きな金額ですよね・・・。

さらに、住宅には固定資産税がかかるので、年間の維持コストもかかりますので、面積が大きいとそれだけ修繕にかかりますね。
実際の金額で考えると1坪の差というのはかなり大きなものになります。

結論!子ども部屋は4.5畳でも問題ない!

みなさんの床面積の基準とは、何を基準にしていますか?例えば、「子ども部屋は6畳欲しい」「寝室は10畳欲しい」「リビングは〇畳欲しい」などなど・・・。それらは、おそらく今まで住んでた家での感覚になると思います。
しかし、それはかなり思い込みの部分が大きいと思います。。実際に必要な機能や家全体での使われ方の想定をすると実際には、思ったより床面積を必要としない場合があります!
実際のお家づくりの考え方と事例を解説していきます!

考え方的には、かかってくる金額に対して、その1坪が本当に必要かを検討する必要がありますね。

なぜ4.5畳の子ども部屋が成立するのか?!

4.5畳の子ども部屋を成立させるには、以下の2つの考え方が非常に重要になってきます!
それぞれの理由について詳しく解説していきます!

お家で過ごす家族での中心の時間をどこで過ごすかを考える!

近年家族のお家時間、家の中心すなわちリギングを中心にしようという考え方がより濃厚になってきています。例えば、リビング学習というものが、知られるようになってきましたね。リビング学習というのは、従来の子ども部屋での学習を主体にするのではなく、リビングやダイニング、家族の共用スペースで子どもに勉強をさせることを指します。そのような考えに基づいてお家づくりを計画していくと従来のお家づくりの考え方とかなり違うものになるのではないでしょうか?

このような生活スタイルの変化によって、お家の部屋の面積の考え方も変化してきています。
これらの考え方は、子ども部屋に限った話ではなく、主寝室にも同じ話が言えますね。主寝室を寝るだけの用途にしているのにも関わらず、10畳などの面積を取っていたらとってももったいないですね。家での過ごし方を考えることで、限られた面積ををどのように配分するかを考えることができます。

これらの考え方は時代とともに変化してきました。それの例として、廊下が挙げられますね。昔のお家には廊下が必ずあって、廊下を介してそれぞれれの部屋に行けるようになっていたのではないでしょうか?しかしながら、現代の家では、玄関からリビングに入って、リビングから各部屋に接続する形も多いのではないでしょうか。また、個室が集まるフロアでも、廊下から接続するのではなく、階段ホールから直接接続したり、吹き抜けホールから接続する形が多いですよね。

子ども部屋に入れる機能を考える!収納をどこにおくか?

上の項目の派生にはなるのですが、子ども部屋に入れる機能を考えある必要があります。

従来の子ども部屋には、勉強机があり、ベッドがあり、本棚があり、クローゼットに加えてタンスがあるというのが1つの型だったのではないでしょうか。また、子ども部屋で友人を呼んで一緒に遊ぶといったこともあったかもしれません。

これらの機能の中で、実際には子ども部屋に置かなくてもよいものもあります。それを選択して、共用部分とすることができます。

例えば、衣類の収納が挙げられますね。最近だと、家族共用のウォークインクローゼットが知られるようになってきましたね。ウォークインクローゼットを設けることのメリットとして、家事導線の負担を軽減できることが挙げられます。通常の各部屋にクローゼットがあるタイプだと、洗濯した衣類を各部屋に運ぶのが毎日だとかなりの手間になりますよね。家族共用のウォークインクローゼットだと、脱衣所・洗濯室とウォークインクローゼットを近くにすることで、衣類を運ぶ距離を最低限にし、効率的な家事を行うことができます。

ウォークインクローゼットの家事の上でのメリットを書いてきましたが、部屋の面積を考えるうえでもメリットが今回のコラムの本題ですね。
家族共用のウォークインクローゼットにすることで、各部屋のクローゼットを減らすか小さくすることができます。そのため、子ども部屋の面積自体を絞ることができますね。

4.5畳の子ども部屋の実例紹介

クローゼットのみのシンプルな間取り

こちらは、最低限の機能を入れた4.5畳の部屋になります。パイプハンガーと枕棚のシンプルなクローゼットだけを入れた部屋の間取りです。シンプルな作りにすることで、4.5畳でもあまり狭さを感じない、最低限のつくりになっています。
こちらの事例では、2階のリビングに加え、アウトドアリビングも併設した、リビング周りに重きを置いた設計のお家になっています。そのため、子ども部屋はシンプルに、あまり作りこみすぎないつくりになっています。

クローゼット+本棚+カウンター

こちらの事例では、前述の事例に追加でカウンターを設けたものになります。横長のカウンターを設けることで、勉強机としてはもちろん、ディスプレイ棚としての機能ももたせています。カウンターを造作で設けることで、カウンター下部も使用することができ、4.5畳でも十分な空間を確保することができます。

 

こちらが、上の写真の図面になります。実際に家具を入れても十分なスペースが確保できているのがわかりますね。写真では、少し手狭に感じるかもしれませんが、図面で実際に家具を入れてみると、そこまで狭いと感じることはないですよね。

将来的に間仕切りを設けて、2部屋に仕切れるようにした事例


このような間取りにすると、間仕切りを立てることによって将来的に2部屋に仕切ることができます。お子さんがまだ生まれていないご家族だとこのように可変性がある間取りは将来的にとても使いやすいですね。また、片方の部屋を趣味の部屋にするなどの選択肢もあるので、結果的に床面積を無駄にすることなく使うことができます。

まとめ

いかがでしたか?今回は、4.5畳の子ども部屋の間取りについて解説しました。4.5畳とだけ聞くと少し狭いように感じるかもしれませんが、使用用途をしっかり考えるとそんなことはないと思います。

ぜひ皆さんのお家づくりの考え方にも生かしてくださいね!