対話する家

180坪という広大な土地と、裏が小山という特殊なロケーションを活かす住宅計画。 ご要望として、平屋住宅の希望と縦軸に対する解放感の希望。ワンフロアで家族の存在を感じつつ、プライバシーも守れるようなコンセプトでご提案させていただいた。 配置として、道路側に建物前面を向けるのが一般的ではあるが、小山というロケーションに加えアクセスとしてもこの土地は行き止まりになっている。 であればあえて小山側に対して前面を持ってくる事で建物から見える風景は自然豊かになり、近隣からの目線も遮る。ロケーションを活かした配置を実現した。 LDKの構想。 一番メインとなる空間にはスキップフロアを設けた。 通常LDK＋居室を横軸に配置すると繋がりが断絶されてしまいがちだが縦に繋げる事で目線的にはLDKからは見えず、存在は感じる。 更にスキップフロアに向けて勾配天井にする事で縦軸への解放感を叶える事が出来た。 平屋だが、二階建ての吹き抜けクラスに開放的で家族時間がより豊かになる。 懸念としては家族の誰かが友人などを呼んだ時、顔を合わせないと居室に行けない事。 そこで導線は二つ造った。 スキップフロアの下に通路と半地下収納を造り、収納を増やしつつ目線を合わせないという選択肢も取れるようにした。 土地と空間、プライバシーと機能、デザイン。全てを叶えて生活していける理想的な暮らしをご提案させていただいた。