「注文住宅ってどのくらいの費用がかかるの?」
「予算内で理想の住宅を建てるにはどうすればいいの?」
注文住宅の建築を検討し始めると、まず気になるのは予算ではないでしょうか。
本記事では、注文住宅の予算相場や費用の内訳、予算を抑えるための4つのポイントなどを詳しく解説します。
ぜひ最後までお読みいただき、スムーズな注文住宅の予算計画にお役立てください。
また、ディライトホームでは、完全フルオーダーの注文住宅を受け付けております。「デザイン×建築家と創る家」をコンセプトに、お客様に寄り添ったデザインを提供しています。
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目次
注文住宅を建てる際の予算相場はいくら?
注文住宅を建てる際の予算相場を見ていきましょう。
まず、土地購入資金を除いた建築費用相場は以下のとおりです。
- 全国平均: 4,319万円(自己資金:1,261万円 ・比率:29.2%)
- 三大都市圏平均: 4,943万円(自己資金1,632万円:・比率:33.0%)
また、土地購入資金の相場は以下のとおりです。
- 全国平均:1,929万円(自己資金:720万円・比率:37.3%)
- 三代都市圏平均:2,813万円(自己資金:1,063万円・比率37.8%)
これから注文住宅を建てるにあたって予算を考える方は、上記の費用相場を参考にしてみましょう。
注文住宅を建てる際にかかる費用の内訳
注文住宅の建築には、さまざまな費用がかかります。
注文住宅の建築費用は、大きく分けて以下の3つに分類できます。
- 注文住宅の建築費用
- 土地の取得費用
- その他の諸経費
それぞれの項目にを詳しく解説します。
注文住宅の建築費用
注文住宅の建築費用は、住宅の規模や仕様、使用する材料などで大きく異なります。
国土交通省の「令和5年度 住宅市場動向調査報告書」によると、全国平均は約4,319万円と報告されました。
また、建築費用には以下のような費用が含まれます。
- 基礎工事費
- 土台工事費
- 構造体工事費
- 内外装工事費
- 屋根工事費
- 設備工事費
- 工事契約金
- 着工金
- 建築確認申請費
建築費用は、注文住宅の建築にかかる費用全体の70~80%を占めています。例えば、総費用が4,000万円の場合、建築費用は2,800万~3,200万円かかる見込みです。
建築費用は費用面で大きく占めるため、予算オーバーにならないよう、予算の範囲内で注文住宅の詳細を決めるのが大切です。
土地の取得費用
土地の取得費用は、土地の価格だけでなく、以下の費用も含まれます。
- 仲介手数料
- 印紙税
なお、国土交通省の「令和5年度 住宅市場動向調査報告書」では、土地の取得費用の相場が全国平均で約1,929万円と報告されました。
また、土地の購入諸費用は一般的に総額の6~10%かかります。例えば、土地の価格が2,000万円の場合、購入諸費用は120万~200万円です。
建築費用に目が向けられがちですが、土地の取得費用も考慮しなければ予算がオーバーしてしまうかもしれません。
そのため、予算計画を立てるときは、土地の取得費用も含めるようにしましょう。
その他の諸経費
その他の諸経費には、以下のような費用が含まれます。
- 不動産取得税
- 登録免許税
- 不動産会社への仲介手数料
- 住宅ローン手数料
- 表示登記費用
- 印紙代
- 火災保険や地震保険
注文住宅の場合、上記の諸経費の合計金額は、建築費用と土地取得費用を合わせた費用の10~12%かかります。
例えば、建築費用と土地取得費用の合計が6,000万円の場合、諸経費は600万円~720万円です。
諸経費も決して安い金額ではないため、注文住宅を建てる際にはしっかりと考慮して予算を考えるようにしましょう。
予算別で建てられる注文住宅の特徴
注文住宅の予算別に、どのような特徴の住宅が建てられるのかを、以下4つの予算帯から解説します。
- 注文住宅の予算が1,000万円の場合
- 注文住宅の予算が2,000万円の場合
- 注文住宅の予算が3,000万円の場合
- 注文住宅の予算が4,000万円の場合
それぞれの予算帯を詳しく見ていきましょう。
注文住宅の予算が1,000万円の場合
1,000万円の予算で建てられる注文住宅は、以下の特徴があります。
- 広さ:約30~40平米のコンパクトな住空間
- 設計・設備:シンプルで機能的な設計や設備
- 材料:ビニールクロス、フローリング、クッションフロアなど
- その他:一人暮らしやカップルでの同棲に適している
上記の特徴から、1,000万円でも十分に住み心地を重視した住宅を建てられます。
少ない予算でも注文住宅を希望する方は、1,000万円以内での建築も選択肢に入れてみてください。
注文住宅の予算が2,000万円の場合
2,000万円の予算で建てられる注文住宅は、以下の特徴があります。
- 広さ:約70~100平米の快適な空間
- 設備・資材:システムバス、外壁タイルなど、グレードアップが可能
- その他:家族でも無理なく生活できる広さ
2,000万円の予算であれば、家族で住めるような広さも確保できるでしょう。
また、予算配分次第では、システムバス、外壁タイルなど特定の資材や設備のグレードアップも可能です。
ただし、グレードアップする際には予算オーバーに注意してください。
注文住宅の予算が3,000万円の場合
3,000万円の予算で建てられる注文住宅は、以下の特徴があります。
- 広さ:約100~150平米の広々とした空間
- 間取り・デザイン:さまざまな希望を通すことが可能
- 材質・設備:さらにグレードを上げることが可能
- その他:塀や柵、床暖房などの設置も可能
3,000万円は全国平均に近い予算で、さまざまな希望を実現できる可能性が高くなるでしょう。
また、さらなるグレードアップや塀・柵などの設置も選択肢に入れられます。
ただし、高級な資材を多く使うのは難しい場合もあります。
注文住宅の予算が4,000万円の場合
4,000万円の予算で建てられる注文住宅は、以下の特徴があります。
- 設計:複雑な形状の家も可能
- 機能性・資材:こだわりの機能性や資材の使用が可能
- その他:大理石やオーダーメイドキッチンなどの設置、自然素材を重視した住宅、家族や二世帯家族でも快適に暮らせる広さ
4,000万円の予算があれば、高級感のある資材の使用や二世帯でも住める広さなど、より快適な住宅が建てやすくなります。
全国平均よりも高い予算なので、こだわりの強い住宅を建てられるでしょう。
注文住宅の予算に関するよくある質問
ここでは、注文住宅の予算に関してよくある質問や回答をご紹介します。
- 注文住宅を建てる際にかかる費用のシミュレーションをする際に必要なことはありますか?
- 注文住宅を建てるための予算の決め方のコツはありますか?
- 注文住宅は予算内で理想通りに建てられますか?
それぞれの質問を詳しく見ていきましょう。
注文住宅を建てる際にかかる費用のシミュレーションをする際に必要なことはありますか?
注文住宅を建てる際にかかる費用のシミュレーションをする際には、以下の3つの準備が必要です。
- 自己資金がいくらあり、自己資金率がどれぐらいになるのかを計算する
- 住宅ローンは月々いくらまでなら無理なく返済できるかを考える
- 理想の注文住宅の費用相場を調べる
具体的な費用の内訳を調べた上で慎重に予算を計算すると、実際に注文住宅を建てる際にも役立つ結果を得られます。
大きな費用がかかるので、シミュレーションをする際は、実際に使う予算と大きな乖離がないよう丁寧に行うようにしましょう。
注文住宅を建てるための予算の決め方のコツはありますか?
注文住宅を建てるための予算の決め方のコツは以下のとおりです。
- 自己資金がいくらあり、いくら出せるかを考慮する
- 床面積や部屋数を決める
- 建てたい住宅に必要な土地の広さを考慮する
- 土地を購入するエリアを考慮する
土地費用などは地域で異なるため、どの場所に住宅を建てるか、予算も考慮して考えなければなりません。
これから注文住宅の予算を決めようと考えている方は、上記のようなコツを意識して予算を決めてみてください。
注文住宅は予算内で理想通りに建てられますか?
注文住宅は、予算内で理想通りに建てられ、約1,000万円からでも住みやすいコンパクトな住宅を建てられます。
しっかりと資材や設備の選定を行い、予算を抑えるコツを理解していれば、理想通りの住宅に近づけられるでしょう。
ただし、予算3,000万~4,000万円の予算が必要な場合があります。
人によって理想の住宅は異なりますが、オーダーメイドのキッチンや床が大理石の玄関など、高級な資材を取り入れる場合は予算もかさみます。
そのため、予算範囲内で理想に近い注文住宅を心がけるようにしてみてください。
注文住宅にかかる予算を抑えるための4つのポイント
注文住宅にかかる予算を抑えるためには、主に以下4つのポイントがあります。
- シンプルなデザインを重視する
- 水回りを1箇所にまとめる
- 資材や設備の優先順位を考える
- 二階建ての住宅にする
それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。
シンプルなデザインを重視する
注文住宅の間取りやデザインにこだわると、材料費や建築費用が高額になりがちです。
特に、外装に凹凸が多い複雑な形状にすると、建築にかかる工数や費用が増加します。
限られた予算内で注文住宅を建てる場合は、外装も凹凸が少なくシンプルな形状にすると、建築費用を抑えやすくなります。
予算を抑えるには、なるべくこだわりを最小限にし、予算内で可能な住宅を注文するようにしましょう。
水回りを1箇所にまとめる
水回りを1箇所にまとめることも、注文住宅にかかる費用を抑えるためのポイントです。
水回りをキッチン、浴室、トイレなどバラバラの場所に配置すると、配管工事の手間が増え、工事費用が高くなります。
1箇所にまとめて配置すれば、配管工事の工数や期間を削減でき、費用を抑えられます。
また、メンテナンスをする際にも1箇所から確認できるため、長期的にも高い費用対効果が期待できるでしょう。
そのため、予算を抑えたい場合は、水回りを1箇所にまとめるのも検討してみてください。
資材や設備の優先順位を考える
資材や設備にこだわりたい気持ちは分かりますが、予算を抑えるためには優先順位を付けるのが重要です。
「外装やデザインよりも水回りや空調設備を優先したい」など、予算は抑えつつ快適さを考慮すれば、優先順位もスムーズに決められます。
また、優先順位をつければ、予算をかけたい箇所と、妥協してもいい箇所を判別できるため、完成後のギャップも抑えられるでしょう。
そのため、注文住宅の費用を抑えたい場合は、優先順位付けも意識するようにしてください。
二階建ての住宅にする
二階建ての住宅にすると、平屋建てよりも狭い土地で居住スペースを広く確保できます。
平屋建ての場合、1階部分の面積が広くなるため、その分基礎面積も増え、工事費用が高くなってしまいます。
二階建てにすると、1階部分の面積を抑えられるので、基礎工事費用も安くできるでしょう。
また、二階建てにすると、プライバシーの保護や断熱気密性の向上にもつながります。
住宅建築を注文する際は、土地面積も意識して、注文内容を決めるようにしてみてください。
住宅ローンの費用を抑える方法
住宅ローンは、注文住宅を建てる際に大きな割合を占める費用です。住宅ローンの費用を抑えられると、予算全体の圧縮につなげられます。
住宅ローンの費用を抑えるためには、以下の方法が考えられます。
- 保証料を一括払いにして金利負担を減らす
- 保険料の安い火災保険を選ぶ
- 融資事務手数料が安い住宅ローンまたは定率型の住宅ローンを選ぶ
- 不動産会社の仲介を介さずに仲介手数料の負担をなくす
- 知識や時間に余裕がある場合は登記を自分で行う
ただし、不動産会社を介さずに物件を探すのは難しく、登記を自分で行うには専門知識と多くの時間、労力がかかります。
そのため、時間や労力をかけても問題ない方、専門知識に自信がある方であれば、自分で手続きなどを行うのも選択肢に入れてもよいかもしれません。
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注文住宅の予算決めは、多くの項目を検討する必要があり、複雑で難しいです。
そのため、全国平均の相場を参考にしながら、建築費用、土地取得費用、諸経費など、さまざまな要素を考慮しなければなりません。
また、予算内で理想の住宅を建てるためには、専門家のアドバイスを受けるのが有効です。
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