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注文住宅でつなぎ融資が不要な3つのケースとは?住宅ローンで不要になるメリットを解説

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「注文住宅を建てる際に、つなぎ融資が必要かどうか分からない…」
「つなぎ融資なしで注文住宅を建てる方法を知りたい…」

注文住宅の建築を検討する際、つなぎ融資に関して疑問を抱える方は少なくありません。

本記事では、注文住宅でのつなぎ融資が不要な3つのケースやメリット・デメリット、不要な場合の注意点などを詳しく解説します。

ぜひ最後までお読みいただき、つなぎ融資を受けるか否かの判断材料にしてみてください。

なお、ディライトホームでは、完全フルオーダーの注文住宅を受け付けております。「デザイン×建築家と創る家」をコンセプトに、お客様に寄り添ったデザインを提供しています。

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そもそもつなぎ融資とは?

そもそもつなぎ融資とは?

つなぎ融資とは、住宅ローンが実行されるまでの間、一時的に必要な資金を借り入れるつなぎのローンを言います。

注文住宅の場合、土地の購入費や建築費用など、住宅ローン実行前に多額の資金を用意しなければなりません。

住宅ローンは住宅完成後に実行されるため、つなぎ融資を活用して住宅ローンの前に必要な資金を一時的に借り入れます。

なお、つなぎ融資は、注文住宅の建築過程で必要な以下の費用をまかなうために利用されます。

  • 土地購入費用
  • 着工時費用
  • 上棟時費用

自己資金が不足している場合、つなぎ融資を利用すれば、上記の費用を賄う資金を調達できます。

そのため、予算だけでは賄えない場合は、つなぎ融資を検討するのもよいでしょう。

注文住宅でつなぎ融資が不要な3つのケース

 

注文住宅でつなぎ融資が不要な3つのケース注文住宅の建築でつなぎ融資が不要なケースは、主に以下の3つです。

  • 分割融資で資金調達をするケース
  • 土地先行融資で資金調達をするケース
  • 自己資金や親族からの資金援助があるケース

それぞれ詳しく見ていきましょう。

分割融資で資金調達をするケース

分割融資とは、住宅ローンを複数回に分けて融資を受け取れる制度のことです。土地購入時、着工時、上棟時など、必要なタイミングで融資を受けられます。

つなぎ融資とは異なり、金利が低く、住宅ローンの一部として扱われるため、条件を満たせば住宅ローン控除の対象となる場合もあります。

このため、分割融資でも十分に資金を賄える場合は、選択肢の一つとして検討するのもよいでしょう。

土地先行融資で資金調達をするケース

土地先行融資とは、まず土地の購入費用を融資で賄い、その後、建物の建築費用を融資で賄う方法です。

土地先行融資も金利が低く設定されている場合が多く、条件を満たせば住宅ローン控除を受けられるため、費用を抑えられるケースもあります。

ただし、土地を担保とするため、土地に抵当権が設定されるのを考慮しなければなりません。

抵当権は、住宅ローンなどを返済できなくなった際、融資元の金融機関が住宅を競売にかけて弁済を受けられるものです。

もし抵当権の設定に抵抗感がない方は、土地先行融資も選択肢の一つに入れてみてください。

自己資金や親族からの資金援助があるケース

自己資金や親族からの資金援助で必要な資金を賄える場合、つなぎ融資は不要です。

現金で支払いができるため、手続きや手数料などの負担がなくなります。しかし、注文住宅の建築には高額な費用がかかるため、自己資金のみで全額を賄うのは難しいケースが多いでしょう。

また、親族からの資金援助を受ける場合は、高額になった場合に贈与税がかかってしまう場合があるため注意が必要です。

加えて、親族への経済的負担を強いてしまう場合もあるため、親族間の金銭的トラブルを避けたい場合は、他の資金調達法も検討してみてください。

注文住宅でつなぎ融資が不要になるメリット

注文住宅でつなぎ融資が不要になるメリット

注文住宅建築でつなぎ融資が不要になると得られるメリットが2つ挙げられます。

  • 金利負担が軽減される
  • 住宅ローン借入時に加入する団体信用生命保険の適用対象になる

順番に見ていきましょう。

金利負担が軽減される

注文住宅でつなぎ融資が不要になれば、金利負担が軽減されます。

 

つなぎ融資の金利は2〜4%と、住宅ローンよりも金利が高く設定されているため、予算もかさんでしまいます。

また、注文住宅の工事期間が長引けば長引くほど、つなぎ融資の利息も増加するため、金利負担が大きくなりかねません。

つなぎ融資が不要になれば金利負担が軽減されるため、できる限り金利を低くしたい方は、住宅ローンのような低金利な融資を検討するとよいでしょう。

住宅ローン借入時に加入する団体信用生命保険の適用対象になる

つなぎ融資が不要になると、住宅ローン借入時に加入する団体信用生命保険の適用対象になれます。

団体信用生命保険(団信)とは、住宅ローン契約者が病気や死亡などで返済できなくなった場合、住宅ローンの残高を保障する制度です。

つなぎ融資を利用している場合、団信の適用対象外となったり、つなぎ融資に適用される団体信用生命保険を探さなければなりません。

つなぎ融資が不要になれば、住宅ローンと同時に団信に加入できるため、安心して住宅ローンを組むのが可能です。

そのため、団信の適用を受けたい方は、つなぎ融資以外での資金調達法を選ぶのがよいでしょう。

住宅ローンでつなぎ融資を利用しないデメリット・注意点

住宅ローンでつなぎ融資を利用しないデメリット・注意点

つなぎ融資を利用しないメリットがある一方で、デメリットや注意点も存在します。

つなぎ融資を利用しない主なデメリット・注意点は以下のとおりです。

  • 登録免許税の軽減措置が受けられなくなる可能性がある
  • 登記手続きにかかる負担が増える可能性がある
  • 家賃と住宅ローンの二重返済になる場合がある

それぞれのデメリット・注意点を詳しく見ていきましょう。

登録免許税の軽減措置が受けられなくなる

つなぎ融資を利用しない場合、登録免許税の軽減措置が受けられなくなります。

登録免許税の軽減措置を受けるには、家が完成している必要があり、着工段階で融資を受ける場合は軽減措置の対象外です。

軽減措置を受けられると、住宅ローン借入額の0.4%である登録免許税が0.1%になるケースがあります。

登録免許税の軽減措置を受けなくてもよい方は特に影響はありませんが、軽減措置の適用を希望する方は、つなぎ融資の受け取りを深く検討してみてください。

参考:登録免許税の税率の軽減措置に関するお知らせ

登記手続きにかかる負担が増える

つなぎ融資を利用しない場合、登記手続きにかかる負担が増えるのも、つなぎ融資を利用しないデメリットです。

つなぎ融資を利用した場合、家が完成した後に土地と建物をまとめて登記するため、手続きは1回で済みます。

しかし、つなぎ融資を利用しない場合は、土地に関する抵当権の設定に加えて、家が完成した後に行う追加担保設定の登記が必要です。

そのため、登記手続きを司法書士に依頼する場合、2回分の報酬の支払いがかかり、経済的な負担が増えてしまうでしょう。

住宅ローンの金利よりも、登記手続きの負担軽減に重きを置きたい方は、つなぎ融資受け取りを検討してみてください。

家賃と住宅ローンの二重返済になる場合がある

つなぎ融資を利用せず分割融資を利用した場合、家が完成する前に返済が始まるケースが多いです。

そのため、現在住んでいる家の家賃と住宅ローンを二重に返済しなければならない場合があります。

また、資産が少ない場合は、土地を購入するタイミングが制限され、スケジュール通りに土地を用意できない可能性もあります。

ただし、金融機関次第では据え置き対応が可能な場合もあるため、事前に確認するようにしましょう。

加えて、家賃と住宅ローンの二重返済でも問題ない方は、そのまま分割融資を利用するのも選択肢の一つです。

手元にある資金を考慮して、どの融資を活用するか慎重に検討するようにしてください。

注文住宅のつなぎ融資に関するよくある質問

注文住宅のつなぎ融資に関するよくある質問

ここでは、よくある質問とその回答をまとめました。

  • つなぎ融資がもったいないと言われる理由はなんですか?
  • つなぎ融資が不要になるハウスメーカーの特徴はありますか?

以下、それぞれの質問を詳しく解説します。

つなぎ融資がもったいないと言われる理由はなんですか?

つなぎ融資がもったいないと言われる主な理由は以下のとおりです。

  • 金利が住宅ローンよりも高い
  • 住宅ローン控除の対象外
  • 対応していない銀行もある
  • 借入期間は住宅ローンの融資実行までと限られている

つなぎ融資は住宅ローンよりも高いため、低金利での融資を受けたい場合は、分割融資や土地先行融資などを選ぶのがおすすめです。

また、つなぎ融資の後に住宅ローンを受ける場合、返済に充てるお金が増えてしまいます。

そのため、住宅ローン開始までは、できる限り余剰資金で賄うのを意識してみてください。

つなぎ融資が不要になるハウスメーカーの特徴はありますか?

つなぎ融資が不要になるハウスメーカーの特徴は、家完成時に一括支払いが可能なハウスメーカーです。

注文住宅でかかる費用には、着手金、中間金、完成後の残高支払いがあります。

しかし、ハウスメーカー次第では、着手金と中間金が不要で、完成後に費用を一括支払いできる場合もあります。

このため、資金に余裕があるなどでつなぎ融資を不要にしたい方は、着手金と中間金が不要で費用を一括支払いできるハウスメーカーを検討してみましょう。

住宅ローンの費用を抑える方法

住宅ローンの費用を抑える方法

住宅ローンは、注文住宅を建てる際の費用で多くを占めます。そのため、住宅ローンの費用を抑えられると、予算全体の削減につなげられます。

住宅ローンの費用を抑える方法は、主に以下のとおりです。

  • 保証料を一括払いにして金利負担を減らす
  • 保険料の安い火災保険を選ぶ
  • 融資事務手数料が安い住宅ローンまたは定率型のものを選ぶ
  • 不動産会社の仲介を介さずに仲介手数料の負担を無くす
  • 知識や時間に余裕がある場合は登記を自分で行う

住宅ローンの費用を抑えたい方は、上記の方法を検討してみましょう。

ただし、不動産会社を介さない場合は物件を探すのが難しく、登記を自分で行うには専門知識と多くの時間、労力が必要です。

そのため、時間や労力をかけても問題ない方、専門知識に自信がある方であれば、自分で手続きを行うのも選択肢に入れてみてください。

注文住宅のつなぎ融資でお悩みなら「ディライトホーム」に相談してみよう!

注文住宅のつなぎ融資でお悩みなら「ディライトホーム」に相談してみよう!

注文住宅でつなぎ融資を利用すると、無担保で借り入れができ、登録免許税がかからないため、資金不足の方にはメリットがあります。

しかし、金利が高く、住宅ローンとは別に手数料がかかるなどのデメリットもあるため、不要にしたいと考える方もいるでしょう。

注文住宅でつなぎ融資を利用しない場合は、分割融資、土地先行融資、自己資金の利用がおすすめです。

また、つなぎ融資も注文住宅の建築を可能にするための一つの選択肢です。

用意できる予算をふまえつつ、どの選択肢が適切なのか、現状と照らし合わせて融資を受けるか決めていきましょう。

なお、ディライトホームでは、完全フルオーダーの注文住宅を受け付けております。「デザイン×建築家と創る家」をコンセプトに、お客様に寄り添ったデザインを提供しています。

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