COLUMN

注文住宅に屋根裏部屋をつくろう!おすすめの活用法や注意点をご紹介

更新:

屋根裏部屋とは天井裏にある空間のことで、隠れ家のような雰囲気を持つ屋根裏部屋に憧れを持つ人もいるのではないでしょうか。

 

そんな不思議な魅力を持つ屋根裏部屋ですが、実際に屋根裏のある家で暮らしていると「どう使えばよいか分からない」と感じる方も多いようです。

 

今回のコラムでは、屋根裏部屋のあれこれや、利用上の注意点などをお伝えしていきます。また、屋根裏部屋を使いこなすアイデアもご紹介します。

 

一見すると収納以外に使い道の思い付かない屋根裏部屋ですが、うまく活用すれば趣味や仕事に没頭できる空間を実現できるかもしれません。

 

屋根裏部屋の使い道に悩んでいる方は、ぜひ今回のコラムに目を通してみてくださいね。

 

屋根裏部屋の定義は?ロフトとは違う?気になる屋根裏部屋のあれこれ


LDKや寝室などの部屋と違い、屋根裏部屋に「特別感」を感じている人も多いのではないでしょうか。実際に、屋根裏部屋は一般的な居室やロフトとは異なる扱いの空間です。

 

ここでは、以下の2つのような、気になる屋根裏部屋のあれこれを詳しく解説します。

 

  • 屋根裏部屋の定義
  • ロフトの屋根裏部屋の違い

 

では、早速ですが見ていきましょう。

 

屋根裏部屋の定義

 

屋根裏部屋とは、屋根と天井の間に生まれた空間を利用して作られた部屋のことです。名前に「部屋」とついていますが、LDKなどとは違い居室ではありません。

 

屋根と天井の隙間の空間が「屋根裏部屋」として認められるには、細かい条件を満たすことが必要です。法律や自治体により定められた高さや広さ、階段の種類などの条件をクリアしなければ、屋根と天井の隙間に作られた部屋は「屋根裏部屋」ではなく「居室」として扱われることになります。

 

細かな条件を満たして「屋根裏部屋」として認められた場合、屋根裏部屋は延床面積に算入されません。つまり、固定資産税などの課税額に影響がおよびます。その恩恵を受けるためにも、条件に気を配りながら屋根裏部屋を設計しましょう。

 

また、一部の自治体では独自の条件を課している場合もあります。後々になって「予想と違った」「失敗した」となるのを避けるために、前もって自治体に確認しておきましょう。

 

屋根裏部屋とロフト

なんとなく似た印象を受ける「屋根裏部屋」と「ロフト」。屋根裏部屋とロフトはとても似ていますが、実際には異なるものです。

 

密閉空間になりやすく、居室と天井で隔てられている屋根裏部屋に対して、ロフトは居室との繋がりが確保されています。ロフトと比較して屋根裏部屋は密閉性が高く、より個室としての印象が強いのが特徴です。

 

一方で、屋根裏部屋とロフトには、「居室ではない」という共通点もあります。

 

屋根裏部屋を使いこなすには?おすすめの活用法7選

 

なにかと物置として活用することの多い屋根裏部屋ですが、工夫次第では寝室や和室、子どもの遊び場などに活用できるのをご存知でしょうか。一般的な居室とは違う特徴を持つ屋根裏部屋は、うまくレイアウトすれば自分だけの趣味の空間にも使えます。

 

以下の7つが、これからご紹介する活用例です。

 

  1. 屋根裏部屋といえば!物置として活用する
  2. 屋根裏を子どもの秘密基地に!子どもの遊び場として活用する
  3. こもり感のある屋根裏部屋でリラックス!寝室として活用する
  4. 集中したいときにピッタリ!仕事部屋として活用する
  5. 読書好きなら憧れる特別な空間!読書部屋として活用する
  6. 集中して映画を楽しめる!ホームシアターとして活用する
  7. 畳が恋しくなったら!和室として活用する

 

屋根裏部屋の使い道に頭を悩ませている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

屋根裏部屋といえば!物置として活用する

物置といえば屋根裏部屋。そんなイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。実際、屋根裏部屋は普段あまり使わないものを置いておくのに便利な空間です。屋根裏部屋を物置にすれば、居室からものが減り片付けやすくなりますよ。

 

そんな屋根裏部屋を物置にする場合には、以下のような特定の季節にしか使わないものを収納するのがおすすめです。

 

  • コートや水着などの季節ものの衣類
  • 冬用の寝具
  • 正月飾りやこいのぼりなどの行事用品
  • ビニールプール
  • キャンプグッズ

 

屋根裏に棚や衣装ケースなどを置いておけば、ものを出し入れするときに便利です。

 

また、衣服や寝具、貴重品など、繊細なものや大切なものを保管する際には、湿気や害虫への対策を忘れずにおこないましょう。

 

子どもがいるご家庭であれば、屋根裏部屋におもちゃや絵本を収納するのもおすすめです。遊ばなくなったおもちゃや、本棚に入りきらない絵本など、屋根裏部屋であれば問題なく収納できます。

 

子ども用の家具を置いたりマットを敷いてあげれば、簡易的な子どもの遊び場にも利用できて便利です。

 

屋根裏を子どもの秘密基地に!子どもの遊び場として活用する


まるで秘密基地を思わせる屋根裏部屋は、子どもたちが夢中で楽しめる遊び場として活用できます。おもちゃやおもちゃ箱、子ども用の楽器などはもちろん、大きなぬいぐるみやドールハウスなど、リビングには少し大きいものも問題なく置けるのが魅力です。

 

なにかと気になる子どもの足音や遊び声も、二階建ての住宅であれば、比較的気になりません。建物が二階建ての場合、屋根裏部屋は二階を挟んだ位置にあるため、一階に居ればさほど音は気にならない傾向にあるようです。

 

それでも音が気になる場合や、平屋にお住まいの場合は、屋根裏部屋の床に厚手のマットなどを敷くと音が下の階に響きにくくなりますよ。

 

こもり感のある屋根裏部屋でリラックス!寝室として活用する

 

こじんまりとしていて「こもり感」のある屋根裏部屋は、ベッドを置くことでユニークな寝室にも活用できます。高さに制限がある屋根裏部屋ですが、寝室では横になっている時間がほとんどなので心配する必要はありません。

 

通常サイズのベッドを運び入れるのが難しい場合は、折り畳み式のベッドを活用するなど工夫しましょう。お昼寝用にハンモックを用意するのも素敵ですね。

 

屋根裏部屋を寝室として使うのであれば、室温や湿度の管理に気を付けましょう。特に、ジメジメとした夏場や冷え込む冬場は注意が必要です。屋根裏部屋に空調や除湿機を導入すれば心地よく過ごせます。

 

また、屋根裏部屋に繋がるハシゴや階段は急なものも多いので、上り下りの際には注意しましょう。

 

「寝室は必要ないけど、ゆっくり落ち着ける空間が欲しい」といった場合には、屋根裏部屋を休憩専用の空間として利用するのがおすすめです。こじんまりとした屋根裏部屋に、どこか安心感を覚える人も多いのではないでしょうか。

 

お昼寝用に簡易ベッドを置いたり、家具や照明を落ち着いた色に統一すれば、部屋の雰囲気がグッとよくなりますよ。

 

自分だけの空間で音楽を聞いたりゴロゴロすれば、心と身体がリフレッシュされそうです。

 

集中したいときにピッタリ!仕事部屋として活用する


「仕事に集中するために個室が欲しいけれど、なかなか難しい…」。そんな悩みを持つ方も多いはずです。もう部屋が余っていない場合でも、屋根裏部屋を上手に活用すれば仕事専用の個室を作れます。

 

仕事部屋を作れば気持ちの切り替えもしやすくなるほか、リビングなどで仕事をする時と違い誰かに水を差される心配もありません。

 

また、机や椅子、本棚はもちろんのこと、ソファーやローテーブルなどを置いておけば仕事の合間に休憩できるので便利ですよ。

 

読書好きなら憧れる特別な空間!読書部屋として活用する

 

読書好きなら一度は憧れる読書専用の部屋。屋根裏部屋を活用すれば、ひとり静かに本を読める特別な空間を実現できます。

 

好きな本と椅子やクッションなどを持ち込めば、屋根裏部屋が読書好きの楽園へと早変わり。サイドテーブルやソファーを置いて、お茶やコーヒーと一緒に読書を楽しむのも素敵ですね。

 

集中して映画を楽しめる!ホームシアターとして活用する

 

ひとり静かに集中できる屋根裏部屋は、ホームシアターに適した空間です。プロジェクターとスクリーン、ソファーを置けば、周りの目を気にせず大画面で映画に没頭できます。

 

屋根裏部屋の広さが不十分で、壁からプロジェクターまでが近すぎる場合は、短距離にも対応したものや天井にも影写できるものを選びましょう。

 

畳が恋しくなったら!和室として活用する


和室のない住宅でも、屋根裏部屋を活用すれば手軽に畳のある空間を堪能できます。畳の上でくつろぎたい方におすすめの活用法です。

 

和室にするといっても、リフォームなどをせずに取り外し可能な畳を床に敷き詰めるだけでも、簡易的に和室のような空間を再現できます。畳の種類や色を工夫したり、和風の家具を置いてアレンジするのも素敵ですね。

 

屋根裏部屋は危険?利用する際に気を付けたい3つのポイント

 

屋根と天井の間に位置する屋根裏部屋ですが、居室とは少し異なる特徴を持っています。屋根裏部屋を安全で快適に利用するためには、いくつかのポイントに注意して過ごさなくてはなりません。以下が、その3つのポイントです。

 

  1. 階段やハシゴに注意する。
  2. 屋根裏部屋では頭上に注意する。
  3. 屋根裏部屋は湿度が上がりやすい。

 

ここからは、これらの3つのポイントについて詳しくお伝えしていきます。

 

階段やハシゴに注意する

 

通常、屋根裏部屋へは階段やハシゴを使って出入りします。屋根裏部屋にハシゴを採用している場合や子どもがいる場合には、特に注意が必要です。

 

子どもが屋根裏部屋に出入りする際には、大人が側でしっかり見守りましょう。また、屋根裏部屋にハシゴで出入りする場合は、大人であっても十分に注意が必要です。

 

特に、屋根裏部屋からものを出し入れする際には体勢を崩しやすいため、細心の注意を払いましょう。

 

屋根裏部屋では頭上に注意する


「屋根裏部屋」の条件を満たすためには、高さが140センチメートル以下である必要があります。大人が屋根裏部屋を利用する際には、頭上に十分注意しましょう。

 

屋根裏部屋は湿度が上がりやすい

 

屋根裏部屋は湿度が上がりやすく、対策を施さずにいると暑い季節にはジメっとします。気が付かない内に体調を崩してしまわないよう、十分に気を付けましょう。

 

扇風機を使うなどして換気をおこなうことが重要です。

 

まとめ

 

一見すると物置以外の活用方法がないようにも思える屋根裏部屋ですが、使い方次第では魅力たっぷりの空間に変化します。条件を満たせば延床面積に算入されないのも、屋根裏部屋のうれしいポイントです。

 

屋根裏部屋でも、室温や湿度、安全に気を付けさえすれば、特別感を味わいながら快適に過ごせます。屋根裏部屋の活用方法に悩んでいる方は、ぜひ今回のコラムを参考にしてくださいね。