部屋全体をまんべんなく照らして、明るさが変更可能なシーリングライト。寝室に設置されることもあり、大手総合家電メーカーなどが販売しています。ですが、光量や色の調節など機能は製品ごとに異なるため、どれを選ぶべばよいか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
今回のコラムでは、寝室への設置におすすめなシーリングライトの選び方や、選ぶ際の注意点などをお伝えします。お部屋に合ったシーリングライトを選んで、居心地のよい寝室に仕上げましょう。
目次
状況に合わせて明るさを変えられる!シーリングライトとは?
シーリングライトとは、直接天井に設置できるライトのこと。設置位置が天井に近いため部屋を均一に照らせて、主な照明としての役割を期待できます。薄型の製品であれば、与える圧迫感も少なく、寝室にすっきりとした印象を与えてくれるでしょう。
明るさを変えられる製品が多数あるのも、シーリングライトならではの特徴です。仕事や勉強などをするときには作業しやすい明るさにしたり、落ち着けるように寝る前には寝室を暗く照らすなど、状況によって明るさを調整できるためシーリングライトは寝室に設置する照明として適しています。
シーリングライトの他に、吊り下げ式のペンダントライトを寝室に設置することがあります。ですが、ペンダントライトは吊り下げているため床からの距離が近く、シーリングライトのように広範囲を均一に照らせません。
そのため、「寝室をまんべんなく照らしたい」という場合はシーリングライトを、「ベッドの周りを照らせれば大丈夫」という場合はペンダントライトを選ぶとよいでしょう。
寝室に適した照明を選ぶには?シーリングライトを選ぶ4つのポイント
部屋を均一に照らせるのが魅力のシーリングライトですが、さまざまなメーカーから特徴の違う製品が販売されています。
どうすれば、ご自身の寝室に合ったシーリングライトを選べるのでしょうか。ここでは、シーリングライトを選ぶ前に知っておきたい「4つのポイント」について解説します。シーリングライトを購入する際には、ぜひ参考にしてくださいね。
照明の明るさや色を調整できるモデルがおすすめ
寝室で多くの時間を過ごす人には、「調光機能」や「調色機能」が搭載された製品がおすすめです。
「調光機能」とは光の強弱を調整する機能のこと。寝る前に本を読んだり電子機器を使ったりする際には部屋を明るくし、眠りにつくときは暗くするなど、状況に適した明るさに変更できるのが魅力です。
一方、「調色機能」とは、赤味のある暖色系から青味のある寒色系まで、光の色を自由に変化させられるLEDライトだけに搭載された機能のことです。朝早く起きた直後はさわやかで明るい昼光色、就寝前の心地よいひと時には暖かい電球色で寝室を照らすなど、場面に適した色調に調整できますよ。
子どもを寝かしつけたり夜中に授乳するときには、常夜灯が搭載された製品が役立ちます。うす暗く部屋を照らすだけの常夜灯は、暗闇だと落ち着かず寝付けない人にもうれしい機能なのではないでしょうか。
ベッドに寝転がりながらリラックスしたい人には、間接照明の搭載された製品がおすすめです。天井をやさしく照らす間接照明なら、仰向けでくつろいでいても眩しく感じることはなく、快適にすごせるでしょう。
調光機能の搭載された照明を導入すれば、光熱費を抑えることにもつながります。寝室で仕事や勉強のなどの作業をおこなうのであれば、調光機能や調色機能が搭載されているモデルがおすすめです。
ですが、調光機能や調色機能が搭載された製品には高価なものが多いため、価格にも注意して選びましょう。就寝時以外は寝室を使わないのであれば、調光機能や調色機能が不要なこともあります。そのため、寝室の用途に合わせた機能を搭載した照明を選択しましょう。
ベッドの中で操作ができる!リモコンやスマートフォン連携機能が付いた照明
わざわざベッドから出ずに、その場で明かりを調整したい人は、リモコンで操作できたりスマートフォンと連動可能な製品を選んでみてはいかがでしょうか。壁面のスイッチを押さずに済むので、ベッドに寝転がった状態で照明を点けたり消したり、明るさを変えられるのが魅力です。ベッドで寝る前の心地よい時間を過ごした後、照明を消すためにベッドから出る必要はありません。
また、リモコンが付いたモデルには、タイマー機能が備わっているものもあります。事前に照明を消したい時刻を設定すれば、明かりを消さずに寝てしまった場合でも、勝手に照明が消えるので便利です。
それ以外にも、スマートフォンにアプリをインストールすると、リモコンではなくスマートフォンで照明を操作できる製品もあります。いくつかのライトを一括で管理できる製品もあるので、すでにLDKや子ども部屋など他の部屋にスマートフォンを連携できるシーリングライトを設置しているのであれば、寝室に取り付けるものも同じ製品で統一するのがおすすめです。
タイマー機能は防犯対策にもなります。実際はそうでなくても在宅かのように見えるので、単身で生活している人や家を空けることの多い人は候補に入れてみてはいかがでしょうか。
また、上記のような機能以外にも、スマートスピーカーやプロジェクターが付いたシーリングライトも存在します。スペースを確保せずとも音楽を聴いたり映像を楽しめるため、限られた空間を有効活用したい方には、このような他の家電の機能も備えたシーリングライトを選ぶのもよいでしょう。
寝室をおしゃれに演出!部屋に合ったデザインを選択しよう
寝室の見た目にもこだわるなら、照明の機能だけでなくデザインも重要です。寝具の色とシーリングライトのフレームの色を統一するだけで、寝室のデザイン性がグッと上がりますよ。
例えば、畳や障子のある和風な部屋は、自然な雰囲気の木製シーリングライトとの相性がよいです。また、洗練された四角形のシーリングライトはモダンでおしゃれな寝室に仕上げたい場合におすすめです。北欧風の部屋を目指しているのであれば、あかぬけた雰囲気のアイアン製のシーリングライトやスポットライトタイプの照明を選ぶとよいでしょう。
その他にも、照明を選ぶ際に意識したいのがライトシェードの素材です。ガラスが使われたライトシェードを取り付ければ、部屋の明かりが屈折してぼやけ、どこかファンタスティックな雰囲気を演出できます。
シンプルなデザインのシーリングライトを選択すれば、飽きにくく、模様替えの際にも応用がきくでしょう。可愛らしいデザインの家具や小物が好きな人は、花をモチーフにしたシーリングライトが気にいるかもしれません。
シャビーなものやアンティークが好きな人は、シャンデリアタイプのものがおすすめです。
ライトとファンが一体化!エアコン効率を上げるシーリングファンタイプ
冷暖房の効率を上げて節電したい人は、経済的なシーリングファンタイプを検討しましょう。シーリングファンとは、ファンと照明の機能を併せ持つ照明のことを指します。照明で明るく寝室を照らしながら、ファンが部屋の空気を循環させることで冷暖房の効率を向上させるのが魅力です。効率的に部屋の温度を調節できるので、節電につながりますよ。
シーリングファンは取り付けるだけで部屋を落ち着いた雰囲気に仕上げられるデザインなので、見た目を重視する人にもおすすめです。また、ファンの色が表裏で違ったデザインの製品もあるので気になる人はチェックしてみましょう。
注意点として、製品によって異なるものの、作動音が気になる場合があることが挙げられます。交流のACモーターと比較して、直流のDCモーターを採用しているシーリングファンのほうが作動音が静かな傾向にあります。不安な人は、購入前にレビューや口コミを確認すると安心です。
シーリングファンタイプは大きいものが多いため、寝室が狭いとサイズが合っていないと感じることも。天井が白い部屋には、同じく白いシーリングファンライトを取り付けることですっきりとした印象を与えます。
逆に、天井が高く空間を確保できるのであれば、寝室のインテリアに変化をつけるために、特徴的な色のシーリングファンを選択するのも手段の一つです。販売されているものの中には、木製のプロペラやマットブラックに塗ってあるものなど、デザイン性に優れたものも多く存在します。
取り付けられない場合もある?事前に確認したい2つの注意点
お気に入りのシーリングライトを見つけたら、次に確認するべきなのは対応している配線器具と取り付け方法です。「購入してみたものの、寝室の配線器具に対応していない」「予想以上に取り付けが難しい…」などのトラブルは避けたいですよね。
ここでは、以下の2つの注意点を詳しくお伝えします。
- 照明を取り付ける配線器具
- 取り付け方法
寝室の配線器具に対応しているか事前に確認しよう
まず、天井に照明を取り付けるための配線器具が設置されているかを事前に調べておきましょう。配線器具には「引っ掛けシーリング」や「ローゼット」などの違いがあります。配線器具の形状が一般的な角形シーリングなどである場合、特に問題なく照明を設置できるでしょう。
ですが、特定の形状の配線器具はシーリングライトに対応しておらず、取り付けられないできないこともあるため気を付ける必要があります。ライトシェードが被る場所に突起状の部品が重なったり、天井が水平ではないと薄型の製品を取り付けられないことがあるため注意しましょう。
なお、そもそも配線器具が設置されておらず配線が露出している場合や、配線器具の真ん中に突起状の部品が付いている場合は、電気工事をおこなわなくてはなりません。電気工事をおこなうためには資格が必要なので、電気店などに工事をお願いしましょう。設置する場所がベッドの上にある場合は、ベッドを動かしてから工事をおこなう必要があるか、前もって相談しておくと安心です。
小型で軽い製品だと設置作業が円滑に進む
簡単にシーリングライトを設置したいのであれば、持ち上げやすい製品を選ぶのがおすすめです。シーリングライトを設置するには天井まで持ち上げる必要があります。小型や薄型で軽量なものは持ち上げやすく、体力を消費しにくいので設置作業が円滑に進むでしょう。
部屋に配線器具がある場合、多くの製品は工具なしで設置できます。特に、引っ掛けシーリングタイプなら難しい作業をせずに設置できますよ。ですが、特定の形状をした配線器具の場合、金具をネジで固定する必要があるため、購入前の確認をおすすめします。
失敗せずに設置できる自信がない人は、しっかりとした説明書が付いていたり、公式サイトで詳しい解説が掲載されているものを選ぶと安心です。動画を活用して分かりやすく説明しているメーカーもあるので、まずは公式サイトを訪れてみましょう。
まとめ
シーリングライトは、広範囲をまんべんなく照らせることが特徴の照明です。明るさの調整ができるモデルも多く販売されているため、寝室で仕事や勉強などの作業をしたいときに重宝するのではないでしょうか。
さまざまなシーリングライトが販売されていますが、どれを選ぶか迷ったら、それぞれの製品の特徴をみてお気に入りのものを見つけるとよいでしょう。例えば、さまざまな用途で寝室を活用したい人には、明るさや色を調整できる「調光」や「調色」の機能が搭載されたものがおすすめです。
その他にも、リモコンやスマートフォンで遠隔操作できる便利な照明も販売されています。見た目を重視するのであれば好みのデザインのものを選んだり、シーリングファンタイプのものを設置するのもよいでしょう。シーリングファンタイプは部屋の空気を循環させることで冷暖房の効率を上昇させるため、電気代を節約したい人にもおすすめです。
また、スマートスピーカーやプロジェクターの機能を兼ね備えたシーリングライトも販売されているため、興味がある人はそちらもチェックしてみてはいかがでしょうか。
お気に入りのシーリングライトが見つかったら、次は、対応している配線器具と取り付け方法を確認しましょう。配線器具や天井の形状によっては取り付けられない場合があります。また、配線器具が備わっておらず、配線がむき出しになっている場合は工事が必要なため、電気店などへ依頼しましょう。
とはいえ、寝室に配線器具が付いているのであれば、工具なしで取り付けられる場合がほとんどです。それでも不安な人は、詳しく書かれた説明書がついたり、解説のための動画が公式サイトに記載されているものを選びましょう。
今回のコラムを参考にして、ご自宅の寝室に合った照明を見つけてくださいね。