仕事や家事で疲れた身体を休める安らぎの空間、それが寝室です。ですが、そんな寝室にものが散乱していては、なかなか身体も心も休まらないのではないでしょうか。整理整頓がされたキレイな寝室であれば、よりリラックスして過ごせるはずです。
ベッド下やクローゼットなどの収納スペースなどは、過ごしやすくキレイな寝室をつくるために役立ちます。寝室が狭くスペースの確保が難しいのであれば、さらに収納の活用方法が重要になるでしょう。
今回のコラムでは、寝室収納を作る際のコツや収納スペースを確保するためのアイデアなどをお伝えします。寝室の収納スペースが不足して困っている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
寝室の収納を上手に活用したい!キレイに収納する方法を種類別に紹介
クローゼットやベッド下の収納など、寝室にはさまざまな収納スペースがあります。これらの収納を何気なく使っている方も多いのではないでしょうか。ですが、収納スペースを上手に活用すれば、よりキレイで便利に収納できます。
以下が、寝室に設置されることの多い収納スペースです。
- クローゼット
- サイドテーブルや棚
- ベッド下の空間
- 収納の付いたベッド
ここでは、上記の寝室によくある収納スペースを上手に活用する方法をご紹介します。
クローゼット
住宅によって異なりますが、寝室にクローゼットやウォークインクローゼットが設置されていることがあります。クローゼットを上手に活用するポイントは、上段、中段、下段など、段の高さに合わせたものの収納です。
上段には、軽量であまり取り出さないものを収納するとよいでしょう。収納ケースを利用すればしまう物を分別できます。
中段にハンガーポールが備え付けてあるのであれば、頻繁に着用する洋服を収納するのがおすすめです。また、衣服の丈を揃えて収納すると、下段の収納スペースを広く使えます。
下段には着用する季節が限定される洋服や布団、毛布などを収納ケースやカラーボックスに収納しましょう。衣装ケースを活用すれば、下着や小物なども収納できますよ。
クローゼットにものを収納する際は、容易に出し入れできるようにしておきましょう。上段、中段、下段、それぞれに適したものを収納すれば出し入れが簡単になります。もし、クローゼットに収納しきれない衣服や寝具がある場合は、捨ててしまうのも一つの手段です。
サイドテーブルや棚
ベッド付近にサイドテーブルや棚を置いている、もしくはヘッドの付いたベッドを使っている方も多いのではないでしょうか。
ベッド付近に置かれた棚には、目覚まし時計や間接照明、スマートフォンの充電器、本などを置いておくと、必要なとき簡単に手にとれるので便利です。
ベッドテーブルには、アロマなどの心を落ち着かせるアイテムを設置すると、寝る前に手軽に使えて、心地よく眠りにつけるでしょう。
また、起きた時にメガネを踏んでしまわないように、就寝中にメガネを置いておくのにも便利です。
ベッド下の空間
ベッドの形状によって異なりますが、脚の付いたベッドを使用している場合、ベッド下を収納として利用できることがあります。その際には、ベッド下に収まる収納ケースを活用しましょう。キャスター付きの収納ケースを使えば、動かしやすくなり、掃除も簡単になります。
ベッド下に収納するものは、ダウンやニットなどの着用する季節が限定される衣服や、枕カバーや毛布などの寝具、防災用品など、収納にそれなりのスペースを必要なスペースとするものを収納するのがおすすめです。
また、ベッド下は湿度が上昇しやすいため、収納ケースや引き出しを利用するのであれば、除湿や害虫への対策が欠かせません。ときどき、ベッド下に収納しているものを一度だして換気をしましょう。
収納の付いたベッド
ベッド周辺の収納を増やしつつ、見た目も重視するのであれば、収納の付いたベッドを選択するのはいかがでしょうか。
収納の付いたベッドには、「チェストベッド」「引き出し収納ベッド」「跳ね上げ式収納ベッド」「フタ式収納ベッド」「ロフトベッド」といった種類があるため、部屋の大きさや家具の配置、必要な収納量に適したものを選びましょう。
チェストベッドや引き出し収納ベッドには、ベッドの下にチェストや引き出しがチェストが取り付けられており、タンスのように利用できます。
また、跳ね上げ式収納ベッドやフタ式収納ベッドは、ベッドの床板が取り外し可能で収納できる量が多く、大きなものも収納できるのがポイントです。ですが、よく出し入れするものを収納するのはおすすめできません。
ロフトベッドは二段ベッドのようですが、下の段にベッドがない分、下段の空間を自由に活用できます。例えば、ベッド下のスペースに本棚や机などを設置できるので、子どもが使うベッドにもよいでしょう。
キレイで使いやすい寝室収納を作る4つのポイント
収納スペースを確保して上手に活用するのも大切ですが、キレイで使いやすい寝室収納作りも重要です。以下のポイントを理解してお部屋に合った寝室収納を作り、必要な収納を確保しましょう。
- 寝室に収納するものをできるだけ減らす
- 広い寝室には「見せる収納」がおすすめ
- 狭い寝室には「隠す収納」がおすすめ
- 寝室に置く収納家具は機能性や大きさを考慮して選ぶ
ここでは、上記の4つのポイントをお伝えします。
寝室に収納するものをできるだけ減らす
寝室に収納する洋服や寝具などは、収納する前にできるだけ減らすとよいでしょう。
収納するもので溢れていると、収納スペースに詰め込むようになるため、ものを出し入れが難しくなります。
使用していない雑貨や着ていない洋服など、捨てずに取っておくべきものかどうかを考えてみるのも大切です。必要なものだけを収納すれば、しまった場所も分かりやすくなり整理がしやすくなりますよ。
広い寝室には「見せる収納」がおすすめ
寝室の面積が広い場合は、好みの収納家具を配置して「見せる収納」を作るのがおすすめです。
寝室の壁やカーテン、ブラインドなどの色合いやデザインと相性のよい、棚などの収納家具を設置すれば、デザイン性の高いおしゃれな寝室に仕上げられます。ですが、見せる収納はホコリなどの汚れが目立ちやすいので、頻繁に掃除しなければなりません。
狭い寝室には「隠す収納」がおすすめ
狭い寝室には「隠す収納」がおすすめです。
ベッド下にある程度の空間があるベッドフレームを配置し、ベッド下に収納ケースなどを置いて利用するだけでも、それなりの量の衣服や寝具などを収納できます。
ベッドは大きなスペースを取る家具です。そのため、ベッド下に収納を設け上手に活用すれば、棚やクローゼットには収納できないラグやスーツケースなどにも対処できるメリットもあります。
寝室に置く収納家具は機能性や大きさを考慮して選ぶ
寝室に置く棚やクローゼットなどの収納家具を選ぶときには、容量だけではなく、その他の機能や大きさなども考慮しましょう。
例えば、机と鏡台の機能を併せ持つ多機能な家具を選択すれば、机と鏡台の2つを置かずに済むので、結果的に設置に必要なスペースを節約できます。
また、必要以上に大きなものを選ぶと収納スペースが余ったり、ゆとりのない寝室になってしまうことも考えられるため、寝室の面積や生活動線に考慮した大きさのものを選択するのが大切です。
寝室の収納が足りない!収納力を上げるコツ
寝室の収納が不足して困っているのであれば、デッドスペースの有無や寝室の壁面をチェックしましょう。場合によっては、壁面収納棚を設けたり、デッドスペースを活用すればで収納を増やせるかもしれません。
寝室の収納を増やすコツの一つは、壁面収納棚を設けることです。そもそも壁面収納とは、壁面を活用して設けた収納のことを指します。床から天井までの広い空間を活用した収納スペースを使用できるため、よく使うものを入れておけば気軽に出し入れできて便利です。
住宅を建てたりリフォームする際に設置してもらうことも可能ですが、材料が手に入ればご自分でも設置できるので、自作するのも選択肢の一つです。
また、デットスペースを活用すれば、寝室の収納を増やせます。部屋の間取りや家具の配置にもよりますが、ベッド横や柱との隙間などのデッドスペースにカラーボックスやサイドテーブルなどを設置すると、雑貨や小物などを置けるようになり収納力が上がりますよ。
デッドスペースに収納家具を置く場合は、ベッドフレームやシーツなどと統一感が出る素材やデザインのものを選ぶと、部屋がおしゃれに仕上がるのでおすすめです。
寝室収納を使用する際に気を付けたい4つのポイント
寝室収納を使用する際に、気を付けたいポイントがいくつかあります。いくつかのポイントに気を付ければ、安全で衛生的に寝室収納を使用できるだけではなく、収納したものが長持ちしたりと、さまざまなメリットがあるためぜひ目を通してみてください。
寝室収納を使う際に注意したいポイントは以下の4つです。
- 耐震性に配慮する
- 必要なものだけを収納する
- 家具の位置や生活動線を考慮して寝室をレイアウトする
- 湿度に注意して対策をおこなう
ここでは、上記の4つのポイントを詳しくお伝えしていきます。
耐震性に配慮する
収納家具を選んだりレイアウトする際に、気を付けたいポイントの一つが耐震性です。
台風や地震などの自然災害は、時間や場所に関わらず発生します。寝室で過ごす時間の多くは、眠っているため、災害に対して備えることが難しいです。そのため、事前に寝室の災害に対する対策や耐震性を考慮しましょう。
台風や地震などが発生しても対応できるように、寝室に置く家具はできるだけロータイプのものを選択したり高さのある家具はベッドから離れた位置に置くなど、耐震性や安全性を考慮してレイアウトするのがポイントです。
また、寝室に置く家具には、地震が発生しても収納したものが出てこないようにしたり、家具が倒れないように固定補助具を使うなどの工夫が欠かせません。
必要なものだけを収納する
ものが収納しきれずに困ったときは、すべてのものが本当に必要か確認してみるのがおすすめです。不要なものを処分すれば、追加で収納スペースを確保せずともキレイに収納できるかもしれません。
居心地のよい寝室を作るために、必要なものだけを収納しましょう。寝室収納に工夫を凝らす前に、衣服や寝具などの整理から始めてみてはいかがでしょうか。
例として、衣服を整理するのであれば、以下のような順序で必要なものだけを選びましょう。その工程で分別した、もう着用しない衣服を処分すれば、必要な収納スペースを減らせます。
- すべての衣服を収納から取り出す
- 頻繁に着きる服、そうでない服、残しておきたい服など、分別する
- 着ない服を処分する
- 残った衣服を着用シーズンごとに整理して収納する
上記の方法を用いて、衣服以外のものも整理しましょう。
もし、この方法で必要なものだけを残しても収納スペースが不足するのであれば、もう一度、不用品の分別をするか、棚やクローゼットなどの収納家具を増やすことを視野に入れてください。
家具の位置や生活動線を考慮して寝室をレイアウトする
棚やクローゼットを追加で設置する際には、以下の2つのポイントに気を付けながら寝室をレイアウトすることが大切です。
- 生活動線に配慮できているか
- 他の家具との位置関係に問題はないか
誰かと共同で寝室を使用している場合は、お互いの生活動線を考慮した上で収納家具の配置を決めましょう。
また、他の家具との位置関係に問題があると、動線に影響がでたり、ものの出し入れが難しくなるため注意が必要です。
湿度に注意して対策をおこなう
寝室の湿度が高いと、ベッド下やクローゼットに収納している洋服や寝具がカビてしまう可能性があります。そのため、寝室収納にものをしまう際には、以下のような湿気対策をおこなうとよいでしょう。
- 収納スペースにものを詰め込みすぎない
- 収納スペースに除湿シートや乾燥材を一緒に収納する
- 定期的に換気や掃除などをおこなうなど
湿気を含んだホコリの内部では、ダニやカビが増えやすくなります。そのため、隙間なく収納するのではなく、少し余裕を持たせて通気性を高めるとよいでしょう。
また、掃除や換気を欠かさずにおこなうこともホコリ対策になります。
まとめ
寝室の収納スペースが不足して悩んでいるなら、クローゼットや棚、ベッド下のスペースなどの寝室収納を利用しましょう。
新しく収納家具を追加しなくても、既存の収納家具に合わせた方法で上手に収納したり、整理整頓をして不要なものを処分すれば、より多くのものを収納できるかもしれません。また、壁面に収納を作ったりデットスペースの活用でも寝室収納を増やせます。
また、寝室収納を配置したり使用する際には注意点がいくつかあるため、気を付けましょう。注意点としては、災害発生時を想定したレイアウトや生活動線を考慮した収納家具の配置、湿気に注意して対策をとることなどが挙げられます。
寝室の収納スペースが足りずに困っている方は、今回ご紹介した方法を参考にして、上手に寝室収納を活用してくださいね。